出版社内容情報
カオスをおそれず、友にする者だけが世界の次の姿をみるだろう。真の思考とはそんな「反・治安」的技法であり、本書はその技法のための実用書である。
酒井隆史
教養は冒険だよ。
おもわぬ出会いをくりかえし、未知のわたしに変化していく。
いまここにある秩序紊乱を思考しよう。
はじまりのアナキズム。
栗原康
農耕以前の狩猟採集時代にさかのぼって知を練り直す「野生の教養」。一人一人のうちに気づかれずして存在し、私たちの想像力を働かせる磁場となる「カオス」。秩序化・制度化する前の渾沌とした深淵に潜り込み、飼いならされざる自由でアナーキーな学びを掬いあげる。明治大学大学院教養デザイン研究科の領域横断的知が結晶化した、これからの教養の入門書。
内容説明
農耕以前の狩猟採集時代にさかのぼって知を練り直す「野生の教養」。一人一人のうちに気づかれずして存在し、私たちの想像力を働かせる磁場となる「カオス」。秩序化・制度化する前の渾沌とした深淵に潜り込み、飼いならされざる自由でアナーキーな学びを掬いあげる。明治大学大学院教養デザイン研究科の領域横断的知が結晶化した、これからの教養の入門書。
目次
第1部 思想・科学(カオスと共同性―つながりの基礎となるものについて;読み継がれるアナーキズム・ユートピア構想―bolo’bolo 「カオス」に調和を見出す;渾沌と軍隊 ほか)
第2部 歴史・社会(カウンター・ジハード主義とインターネット・コミュニティ―ノルウェー連続テロ事件とバルカンを結ぶもの;カオス・アメリカ・『スター・ウォーズ』;電子メディア時代のスポーツ―ノルベルト・ボルツのメディア美学と公共圏 ほか)
第3部 文学・芸術(安吾『白痴』が上演した戦争と廃墟の「道」;石川啄木の『ローマ字日記』―隠れ蓑の中でのカオス;カオスと消尽―開高健『日本三文オペラ』をめぐって ほか)
著者等紹介
丸川哲史[マルカワテツシ]
明治大学政治経済学部教授
岩野卓司[イワノタクジ]
明治大学法学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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