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出版社内容情報
日本近代哲学の巨星、西田幾多郎、田辺元、和辻哲郎、三木清。その学問や歴史をめぐる思索の背景には、生涯にわたって精神科学の基礎づけや「歴史的理性批判」を探究した先達にして「謎の老人」、ヴィルヘルム・ディルタイの濃い影があった。日本語版『ディルタイ全集』の編集代表を務め、四半世紀の時間をかけて完結に導いた著者が、思想史の忘れられていた水脈を明るみに出す渾身の書。
内容説明
ディルタイは日本哲学に何をもたらしたか。日本近代哲学の巨星、西田幾多郎、田辺元、和辻哲郎、三木清。その学問や歴史をめぐる思索の背景には、生涯にわたって精神科学の基礎づけや「歴史的理性批判」を探究した先達にして「謎の老人」ヴィルヘルム・ディルタイの濃い影があった。日本語版『ディルタイ全集』の編集代表を務め、四半世紀の時間をかけて完結に導いた著者が、思想史の忘れられていた水脈を明るみに出す渾身の書。
目次
序論 「へだたり」を哲学する
第1章 西田幾多郎とディルタイ哲学―京都学派のディルタイ評価と『ディルタイ著作集』「推薦の辞」を手がかりにして
第2章 田辺元とW・ディルタイの思索の「家族的類似性」―『ディルタイ=ヨルク伯往復書簡集』とハイデガーの影響作用史再考
第3章 田辺哲学と「歴史的理性批判」への道―ディルタイとの「重ね読み」の試みの帰趨
第4章 和辻哲郎に対するディルタイの影響の多面性―和辻倫理学の基盤としてのディルタイ哲学
第5章 和辻倫理学とディルタイ解釈学―「歴史的理性批判」と和辻倫理学の体系
第6章 三木清とディルタイ解釈学―歴史哲学と「歴史的理性批判」
第7章 マルクス主義とディルタイ批判の変遷―科学批判から構想力の論理へ
第8章 『構想力の論理』と歴史的構想力の批判―『哲学的人間学』のディルタイ批判を介して
結論 「想像力の植民地化」を超えて
著者等紹介
牧野英二[マキノエイジ]
1948年生。法政大学名誉教授。哲学・倫理学・感性学。日本カント協会会長・日本ディルタイ協会会長・日本哲学会理事・日本倫理学会評議員等を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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