内容説明
先史・古代から近・現代まで「未開」と「文明」を横断して「人間」の性と暴力を直視し「文明化」の幻想を打ち砕く。
目次
『女の武器で』
乳房をあらわにして攻撃する
バリケード上の女性
乳房をあらわにして鎮める
陰門を見せて驚かす
神々の哄笑
陰門を見せて侮辱する
女の力
強姦する女
『おれの尻をなめろ!』〔ほか〕
著者等紹介
デュル,ハンス・ペーター[デュル,ハンスペーター][Duerr,Hans Peter]
1943年、マンハイムに生まれる。哲学的人類学により教授資格を取得し、ドイツ、スイスの各大学で民族学、ヨーロッパ文化史を講じた。1980年教壇を離れ、民族学はもとより、考古学、社会学、歴史学、文化人類学、言語学など幅広い領域にわたり、自由な立場で研究に従事した。1990年、ベルリン科学コレークより奨学金を受け、特別研究員となる。1992年、ふたたび教壇に復帰し、ブレーメン大学教授として民族学と文化史を担当した。1999年には教職を辞し、以後ハイデルベルクに住まい、現在に至っている
藤代幸一[フジシロコウイチ]
1932年に生まれる。東京都立大学大学院修士課程(独文学専攻)修了。同大学名誉教授
津山拓也[ツヤマタクヤ]
1962年、佐賀県に生まれる。1990年、東京外国語大学大学院修士課程(独文学専攻)修了。現在、東京外国語大学・二松学舎大学・國學院大學・中央学院大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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PukaPuka
2
性と暴力について、中世から近現代にかけて、各民族各地各宗教各集団の、様々なバリエーションを、大量の文献を渉猟して書かれている。性暴力の問題を考えるとき、こういう歴史的経緯を参照しておくのは、大事だと思う。おぞましい話のオンパレードで、段々麻痺させられる。そうでもないと、読みきれない。2020/05/05
トム
0
思ってたんと違う…もっと構造的な理論書かと思ったら全然違った。普通に悪趣味だと思ってしまった。訳者解説がないし、レズビアンがなぜかレスビアンと訳されてるし(出版された時期にはこれが一般的な訳だったのか?)色々問題があると思う。とにかく思ってたのと違かった。2021/12/01