出版社内容情報
ヘーゲル哲学の鍵を握る用語、アウフヘーベン(揚棄)。真理や意味をつねに両義的な思弁の内におくこの最重要概念をひとつの「語」として見るとき、それは哲学に何をもたらしたのか。この語の多義性につらなる数々の「機知に富んだ語」とその機能をヘーゲルのテクストに読み取り、弁証法的体系の内包する根源的複数性を明るみに出したナンシーの翻訳困難なデビュー作(1973年)、ついに邦訳。
内容説明
ヘーゲル哲学の鍵を握る用語、アウフヘーベン(揚棄)。真理や意味をつねに両義的な思弁の内におくこの最重要概念をひとつの「語」として見るとき、それは哲学に何をもたらしたのか。この語の多義性につらなる数々の「機知に富んだ語」とその機能をヘーゲルのテクストに読み取り、弁証法的体系の内包する根源的複数性を明るみに出したナンシーの翻訳困難なデビュー作(1973年)、ついに邦訳。
目次
第一章 序言
第二章 注目すべきテクストについて
註記
第三章 思弁的な語
第四章 思弁的な命題
第五章 語、思弁的なもの(Phantasieの浮き彫り;浮き彫りになった形象;語「浮き彫り」)
第六章 エピローグ
著者等紹介
ナンシー,ジャン=リュック[ナンシー,ジャンリュック] [Nancy,Jean‐Luc]
1940‐2021年。フランス・ボルドー生まれ。ストラスブール・マルク・ブロック大学名誉教授。哲学者
小原拓磨[オバラタクマ]
1980年生まれ。東北大学大学院文学研究科博士後期課程修了。東北学院大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。