出版社内容情報
幻想とイメージ、遊び、自然、詩、様々な物との出会いから一個の石へ。ギリシアの川神に託して自らの思想の遍歴を語る。自伝的作品…海から出て、やがて辿り着く新しい岸辺でふたたび川となるアルペイオスの流れ。詩と文学、幻想とイメージ、遊び、自然、様々な物との出会いから一個の〈石〉へ、そして、挿話的な種としての人類という岸辺へ。ギリシアの川神に託して自らの思想の遍歴を語る自伝的作品の傑作。著者最後の書き下し。マルセル・プルースト賞受賞作品。没後40年を記念して改訳版刊行。
目次
プレリュード
第?部
一 昨日はまだ自然──最初の知
二 少年時代の豊かな刻印
三 海──人の耕さぬところ
イ 書物の世界
ロ 括弧と裂け目
ハ 解毒の書
四 物の援け
五 イメージと詩
六 植物の条件
七 石についての要約
第?部
一 宇宙──碁盤と茨の茂み
二 水泡
三 挿話的な種
四 魂の凪
訳注
訳者あとがき
改訳版訳者あとがき
ロジェ・カイヨワ[カイヨワ ロジェ]
著・文・その他
金井 裕[カナイ ユウ]
翻訳
内容説明
ギリシアの川神に託して自らの思想の遍歴を語る。海から出て、やがて辿り着く新しい岸辺でふたたび川となる、アルペイオスの流れ。詩、文学、幻想とイメージ、遊び、自然、様々な物との出会いから一個の“石”へ、そして、挿話的な種としての人類という岸辺へ。生前最後に内的形成の軌跡を著した自伝的作品の傑作。マルセル・プルースト賞受賞。
目次
第1部(昨日はまだ自然―最初の知;少年時代の豊かな刻印;海―人の耕さぬところ;物の援け;イメージと詩;植物の条件;石についての要約)
第2部(宇宙―碁盤と茨の茂み;水泡;挿話的な種;魂の凪)
著者等紹介
カイヨワ,ロジェ[カイヨワ,ロジェ] [Caillois,Roger]
1913年、フランスのマルヌ県ランスに生まれる。エコール・ノルマルを卒業後アンドレ・ブルトンと出会い、シュルレアリスム運動に参加するが数年にして訣別。38年バタイユ、レリスらと「社会学研究会」を結成。39‐44年文化使節としてアルゼンチンへ渡り『レットル・フランセーズ』を創刊。48年ユネスコにはいり、52年から“対角線の諸科学”つまり哲学的人文科学的学際にささげた国際雑誌『ディオゲネス』を刊行し編集長をつとめた。71年よりアカデミー・フランセーズ会員。78年に死去
金井裕[カナイユウ]
1934年、東京に生まれる。京都大学仏文科卒。訳書に、『カイエ1957‐1972』(日本翻訳文化賞、日仏翻訳文学賞受賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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