出版社内容情報
地球の地図を作るにはどうしたらよいか?その手法を、簡単な微積分と三角法のみで紹介した入門書。地図を通して、数学を楽しむ。
序文
第1章 測地学--地球の測定
1 地球の形
2 地球の大きさ
3 緯度
4 経度と時刻
5 経度の決定--ふたつの問題
6 座標に関する約束
練習問題
第2章 地図射影法
1 射影法のみっつの種類
2 地図の特性
3 さまざまな特性と地図の利用
4 射影対マッパ・ムンディ
第3章 倍率
1 倍率の表示
2 縮尺の数学
練習問題
第4章 球面上の距離と最短路
1 大円
2 球面対ユークリッド
3 ベクトル解析をつかう証明
4 距離の計算
練習問題
第5章 角・三角形・球面上の面積
1 球面上での角の測定
2 球面三角形
3 理想的な地図は存在しない
4 球面三角形の面積の公式に対する幾何学的な証明
練習問題
第6章 曲面の曲率
1 理想的な地図は存在しない,再訪
2 ガウス曲率
3 曲率を量で表わすこと
練習問題
第7章 古典的な射影
1 古典的な方位射影
2 正距円柱射影
3 トレミーの射影
4 球状射影
練習問題
第8章 正積地図
1 面積の計算
2 ラムベルトの正積地図
3 ガル-ピーターズの地図
4 擬円柱射影
練習問題
第9章 共形写像
1 正角射影
2 メルカトルの地図
練習問題
第10章 地図のゆがみの解析
1 長さのゆがみ
2 面積のゆがみ
3 角度のゆがみ
4 ティソーの指示楕円
練習問題
第11章 斜射影
1 座標の枠組みの変更
2 横向きメルカトル地図
練習問題
第12章 他の世界--回転面の地図
1 回転面
2 回転面S_fの地図制作射影
3 倍率
4 共形写像
5 例
6 正積地図
7 ゆがみの解析
付録A
1 地図の分類
2 地図象徴化
3 データの分類
4 主題図の型
付録B
1 行動計画:歴史的測地学
2 行動計画:曲面の曲率
3 行動計画:世界地図の設計
4 行動計画:航路の指示.
付録C
1 Maptoolsパッケージ
2 多成分の表示
【著者紹介】
ヴィラノーヴァ大学数学・統計学部教授
内容説明
私たちが住む地球を正確に表わす地図はあるのだろうか?数学者オイラーとガウスはこの疑問に答えを与えた。やさしい微積分と三角法だけで「正しい地図」の作り方を紹介する。
目次
測地学―地球の測定
地図射影法
倍率
球面上の距離と最短路
角・三角形・球面上の面積
曲面の曲率
古典的な射影
正積地図
共形写像
地図のゆがみの解析
斜射影
他の曲面:回転面の地図
主題図作成の概要:象徴化やデータの分類など
実験計画
地球のポートレート:この本の地図が生み出された方法
著者等紹介
フィーマン,ティモシー・G.[フィーマン,ティモシーG.] [Feeman,Timothy G.]
アメリカ・ペンシルヴァニア州ヴィラノヴァ大学数学・統計学教室教授
関沢正躬[セキザワマサミ]
1944年長野県飯田市生まれ。1967年東京理科大学理学部卒業。東京学芸大学名誉教授。専門は微分幾何学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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