叢書・ウニベルシタス<br> 道徳から応用倫理へ―公正の探求〈2〉

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叢書・ウニベルシタス
道徳から応用倫理へ―公正の探求〈2〉

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  • サイズ B6判/ページ数 316,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784588009952
  • NDC分類 150
  • Cコード C1310

内容説明

晩年のリクールが、討議倫理や英米圏の正義論をふまえつつ、現代世界の道徳的判断の問題が顕在化する場としての「裁判」および「医療」を哲学的に問う。『他者のような自己自身』および『正義をこえて』の続編であり、思想家が社会的・実践的な応用倫理の領域へと歩を進めた貴重な記録。

目次

第1部 研究(道徳から倫理的なものへ、そして諸倫理へ;正義と真理;自律と傷つきやすさ;権威の逆説;翻訳という範型)
第2部 読解(オットフリート・ヘッフェ『法の諸原理』;マックス・ウェーバー社会学の基本的カテゴリー;ピエール・ブーレツの『世界の約束―マックス・ウェーバーの哲学』;アントワーヌ・ガラポンの『約束の番人』;根源的なものと歴史的なもの―チャールズ・テイラーの『自我の源泉』についてのノート)
第3部 実践(正常なものと病理的なものとの違い―敬意の源泉としての;医療判断の三つのレベル;医療行為と裁判行為における決定;正義と復讐;普遍的なものと歴史的なもの)

著者等紹介

リクール,ポール[リクール,ポール] [Ricoeur,Paul]
現代フランスを代表する哲学者。1913年フランス南東部ヴァランスに生まれる。35年教授資格試験に合格。マルセル、ヤスパースの実存哲学とフッサールの現象学の影響を同時に受ける。39年第二次世界大戦に動員され、捕虜となって45年まで収容所生活を送るが、その間にフッサールの『イデーン1』を仏訳。48年ストラスブール大学の哲学史講座を担当。50年国家博士号を取得。56年よりパリ・ソルボンヌ大学で教え始め、66年からナンテール校に移る

久米博[クメヒロシ]
1932年生まれ。57年、東京大学文学部卒業。62年、東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程満期退学。67年、ストラスブール大学プロテスタント神学部大学院修了。同大学宗教学博士。95年より立正大学教授

越門勝彦[コエモンカツヒコ]
1973年奈良県生まれ。2006年、東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学。博士(文学)学位取得。現在、宮城学院女子大学学芸学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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singoito2

8
「他者のような自己自身」「正義をこえて」に続くシリーズ第3作。「正しい制度において、他人とともに、また他人のために「善い生き方」をめざすこと」というアリストテレス的倫理のテーゼと普遍性を条件とするカントからロールズ、 ハーバーマスに至る道徳的なテーゼを展開する16本の論文。順番に読んでくると、リクールが基礎付けの困難の中で、対立を調停するための距離の確保、忠実対裏切りの間の誠実の追求などのために思索を深めていく様子が見えてくるのでした。2024/07/14

やなお

1
激ムズでした なんとなく読み飛ばした部分もあったので再挑戦したい2022/01/12

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