出版社内容情報
原初の神話に人類=怪物の破滅願望を読み,暴力を必然とする反ヒューマニズムの視点から,ドルバック,フーコー,シオランらを検証しつつ哲学史の再構成を試みる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Entrog
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人類は絶滅すべきである、ないし絶滅を志向しているとの観点から、西洋思想全体を駆け足で捉え直した快著(怪著?)。古代には消滅願望を神話に託し、19世紀の観念論的ペシミズムの大成を経て、ついにABC兵器を発明するに至った人類は、まさにこの絶滅兵器を発明するために進化・進歩してきたのだとしています。非常にマイナーな思想家が登場したり、軍事面からの考察が入ったりと視点はかなり広いです。徹底して反ヒューマニズムの立場に立つ著者は、「最後の結論」を引き出さないショーペンハウアーもシオランも中途半端だと批判します。2015/10/27
あなた
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フーコーなんかも引用してある2009/07/01
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- 和書
- 夢の彼方への旅