内容説明
室町時代史研究における第一級史料『看聞日記』。その日記には貧乏な皇族・伏見宮貞成が京都近郊の村落・伏見に移り住んで見聞きした中世社会のありようが事細かに記録されている。将軍足利義教が暗殺された嘉吉の乱の内幕、僧侶の犯罪、猿楽の鑑賞や酒宴、怪異や怨霊と陰陽師の活躍など―。三十三年分の日記のなかから、政治・思想・社会・文化・習俗に関する興味深いエピソードを選出。読みやすい現代語訳とわかりやすい解説で楽しむ一冊。
目次
1 中世の領主
2 宗教と芸能
3 村人と習俗
4 怪異と霊力
5 中世の合戦と犯罪
6 動物
著者等紹介
薗部寿樹[ソノベトシキ]
1958年東京都品川区生まれ。1989年筑波大学大学院博士課程歴史・人類学研究科史学専攻単位取得退学。博士(文学)(筑波大学)。現在は山形県立米沢女子短期大学名誉教授。中央大学文学部兼任講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
サネキ
20
『看聞日記』のエッセンスである記事を抜粋し、現代語訳も付いているという、超易しい本(値段は優しくない。けど、定価4200円でこれは神)。政治・社会・慣習・怪異など、こんなに幅広く、それをまめに記している日記はなかなかない。これが、”一級史料”か。2025/05/30
清水勇
4
「看聞日記」は室町時代初期32年間の皇族伏見宮貞成の日記42巻(自筆原本現存)で、中世社会の政治・思想・社会・文化他多種多様な事柄が詳細に記録。伏見宮貞成は天皇(北朝第3代祟光天皇)の孫で人生前半は無位無官だが58歳で天皇の父になるという波乱の85年を生きた。著者は中世村落史専門でこの日記に精通しており、膨大な記述の中から中世における領主、宗教と芸能、村人と習俗、怪異と霊力、合戦と犯罪、動物について当時の人々の生の姿を興味深く紹介。室町幕府と天皇の微妙な関係や人々が何に恐れ(畏れ)ていたのか興味深かった。2026/02/07
於千代
2
室町期の皇族・伏見宮貞成親王の日記『看聞日記』を現代語で抄訳し、領主、宗教、民俗、怪異などのトピックごとにまとめて紹介する一冊。 自分も中世の日記史料を典拠に研究していたが、中世人の日記に記されたエピソードを、こうした形で一般の読者にとっても面白く読めるように紹介できるのは一種のセンスだと感じた。自分が読み込んでいた日記史料も、切り口を考えれば同じような一般向け書籍にできるのだろうか。2025/03/18
-
- 電子書籍
- 置き去りにされた花嫁は、辺境騎士の不器…




