内容説明
「掛け茶屋まめや」で働く芹は、才、紅、仁の三人とともに、娘一座「少女カゲキ団」を結成し、正体を隠しながら芝居を続けていた。錦絵も世に出回り、少女カゲキ団の名は一気に江戸中に知れ渡るようになる。そんな折、南伝馬町にある薬種問屋橋本屋の箱入り娘、静が仲間に加わった。しかし静は男の身でありながら、女として生きなければならないという秘密を抱えていた。新しい芝居に臨む五人。しかし稽古が上手くいかず、不協和音が生じる弟子たちに、師匠の東花円から意外な提案が持ちかけられた―。話題沸騰のシリーズ第三弾!!
著者等紹介
中島要[ナカジマカナメ]
早稲田大学教育学部卒。2008年「素見」で第2回小説宝石新人賞を受賞。若き町医者を描いた初長編『刀圭』でデビュー。ベストセラーとなった「着物始末暦」シリーズでは、第7回歴史時代作家クラブ賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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時代小説大好き本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しんごろ
144
静がはいって、新星カゲキ団になるかと思いきや、皆、我が道を行けみたいで、一丸とならず、稽古に取り組めてないね。それどころか、各々が悩みを抱え始めて、芝居どころではない。この娘達の芝居を観たいのに観れないよ。師匠の花円が企てることがあるから、この芝居に乗り気で、今は花円が一番芝居をやる気がある感じ。そして、師匠としての優しい一面も見れる。静の秘密は、どこまで隠し通せるのか、才や紅の悩みなど、いろいろ気になるけれど、それ以上に大きなことが起こる予感。なんていう終わり方だ。芝居どころでなさそうだぞ。2022/10/09
み
24
う~ん、ちと楽しめず。やっかみが多かったからかなぁ?最後の浅間山は、次作にどう関係するのかな?2021/03/01
ドナルド@灯れ松明の火
20
新たなメンバ静が加わったが、どう展開させるのだろうか。中島さん話をややこしくして引っ張るなぁ。なんか歯がゆくてイライラする。2021/01/10
のびすけ
18
シリーズ3作目。カゲキ団は新しい芝居に向けて稽古に励む。終始カゲキ団メンバーそれぞれの事情と芝居に関係ない話ばかりで、物語に気持ちが入っていけない。芝居に向けてのワクワク感がないなー。中島要さんなので完結まで読むけど。2020/11/25
たんぽぽ
16
シリーズ3作目。 正体がバレる、縁談が持ち上がる、溺愛されて育った一人娘だったのに、出来が悪くて嫁になんか出せないと言われてしまう、各々が壁にぶつかり、悩みを抱え、謎の新メンバーが加わったと思ったら、誰よりも深い闇を抱えている。それで、次の芝居はどうなるの?ってとこでおしまい。 う〜ん、次巻が待たれるなぁ。2021/01/03