内容説明
最後の遣唐使帰国直後、太皇太后橘嘉智子の命により商船に乗り渡唐した日本僧、恵蕚。本書では、日中に分散し全貌のつかみづらかった恵蕚に関する史料三十六種を集成、また、恵蕚と恵蕚を取り巻く唐・新羅の人々を追うことで多元的で広がりのある歴史世界を描き出す論考三本を収載。東アジアの政治史、仏教史、文化史、海域史などの諸分野に新たな研究素材と視点を提供する。
目次
論考篇(入唐僧恵蕚に関する基礎的考察;白居易と楊氏兄弟との交友―新出石刻資料を中心に;新羅の禅宗受容と梵日)
恵蕚関連史料集(日本史料;中国史料)
著者等紹介
田中史生[タナカフミオ]
1967年福岡県生まれ。関東学院大学経済学部教授、博士(歴史学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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