内容説明
民俗学、言語学、環境学の視座から自然と文化の重層的関係を解明する。
目次
第1編 アジアにおける自然観の系譜(擬人化という装置―能に現れる草木霊を中心に;生き物供養から見る自然観の諸相;鎮守の森―森の世界に生きる、人とカミ)
第2編 言語からみる自然観(昔がたりにみる自然と文化―鳥の声の聞きなしと方言;庄川流域における自然物主体敬語―方言分布から見る地域の思考・心情・生業;自然条件とことばの変化―甑島方言を例に;紅花と河北町方言;上海語の復興―言語文化の「雑多性」を考える)
第3編 東アジア海をめぐる人と自然(東アジア海の文化と歴史―地域を越えた普遍性と固有性;フィールドとしての中国)
著者等紹介
木部暢子[キベノブコ]
1955年生まれ。国立国語研究所教授。専門は日本語方言学
小松和彦[コマツカズヒコ]
1947年生まれ。国際日本文化研究センター所長。専門は文化人類学、民俗学
佐藤洋一郎[サトウヨウイチロウ]
1952年生まれ。京都産業大学教授・総合地球環境学研究所名誉教授。専門は植物遺伝学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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