出版社内容情報
カメハメハ大王の事跡を中心に、王朝時代のハワイの歴史を神話・伝統と絡めて紹介。
内容説明
ハワイの神話に登場する創世神クムリポ、火の女神ペレをはじめ多彩な神々。それらに対する崇拝と畏怖は人々の暮らしと密着し、神話はまさに神と人とが織りなす文化の源であった。カメハメハ大王(カメハメハ一世)は、ハワイ諸島を初めて統一して一八一〇年にハワイ王国を建てた初代国王。「カ・メハメハ」はハワイ語で「孤独な人」「静かな人」を意味する。ハワイ統一の戦いでは、巧みな外交手腕を発揮して欧米と交渉することで技術と軍事力において優位に立ち、ハワイ王国の成立を成し遂げ独立を守り、伝統の維持と近代化のバランスを保って、王国の繁栄に貢献した。その功績と圧倒的なカリスマ性から後世「大王」と呼ばれ、現在に至るまでハワイ人の尊敬を集めている。
目次
第1章 ハワイの神々と人間
第2章 クックの来訪と死
第3章 バンクーバーの来訪とカメハメハの台頭
第4章 カメハメハの統一とハワイに到来した日本人
第5章 十九世紀初頭のホノルル―カメハメハと同時代を生きた外国人
第6章 ハワイ王国の末路
第7章 歴史が出会うとき―日系移民史の綴るハワイ王国の興亡
著者等紹介
後藤明[ゴトウアキラ]
南山大学人文学部人類文化学科教授。ハワイ大学Ph.D.。専攻は文化人類学・民族考古学。研究テーマは海洋人類学。現在、カヌー文化ルネッサンス活動に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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