文春新書<br> それでもこの世は悪くなかった

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文春新書
それでもこの世は悪くなかった

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  • サイズ 新書判/ページ数 184p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166611164
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0295

出版社内容情報

ロクでもない人生でも、私は幸福だった。「自分でもワケのわからない」佐藤愛子ができ、幸福とは何かを悟るまで。初の語りおろし。人から見たら悲劇かもしれない人生。

しかし、正々堂々、力いっぱい生きた私はいま、満足だ

――こんな佐藤愛子は、どうしてできた?



ワガママ盛りの6歳で聞いた乳母の言葉は、思えば初めての人生の教訓だった。以来、父・佐藤紅緑、母、先輩や友の影響を受けて出来上がったのは、「他人から理解されないばかりでなく、自分でも何かわけのわからない、ヘンな佐藤愛子」。

そして二度の結婚に失敗、夫の借金に巻き込まれ、それでも人は幸福に生きられる!

93歳、初の語り下ろし人生論。



佐藤愛子を作った言葉

「なんぼお嬢ちゃんやかて、大きゅうなったらどうしてもせんならんということが、世の中にはおますのやで」(乳母)

「豆腐屋のオッサンかて校長先生かて、おんなじ人間ですがな」(母)

「カネカネという奴にろくな奴はいない」(父・佐藤紅緑)

「女に小説は書けないよ。女はいつも自分を正しいと思っている」(師・吉田一穂)

「君はね、平林たい子さんのような作家になりなさい」(師・北原武夫)

「苦しいことが来た時にそこから逃げようと思うと、もっと苦しくなる」(師・臼井栄子)

「君は男運が悪いんやない。男の運を悪くするんや」(友・遠藤周作)

佐藤 愛子[サトウ アイコ]

内容説明

人から見れば悲劇かもしれない人生。しかし、正々堂々、力いっぱい生きた私はいま、満足だ―こんな佐藤愛子は、どうしてできた?93歳、初の語り下ろし人生論。

目次

第1章 私をつくった言葉(「どうしてもせんならんということが、世の中にはおますのやで」;「豆腐屋のオッサンかて校長先生かて、おんなじ人間ですがな」;「カネカネと言う奴にロクな奴はいない」 ほか)
第2章 幸福とは何か(勘定知らずも才能の一つ;金がなくても「しょがないもなあ」;父は狂い犬、娘は暴れ猪 ほか)
第3章 死とは何か(ヘンな友だちは、みないなくなった;遠藤周作と七色の小便;川上宗薫の妻は「水腹」? ほか)

著者等紹介

佐藤愛子[サトウアイコ]
大正12年大阪生まれ。甲南高等女学校卒業。昭和44年『戦いすんで日が暮れて』で第六十一回直木賞を受賞。昭和54年『幸福の絵』で第十八回女流文学賞を受賞。父・佐藤紅緑、兄・サトウハチローを生んだ佐藤家の荒ぶる魂を描いた『血脈』の完成により、平成12年に第四十八回菊池寛賞を受ける。平成27年『晩鐘』で第二十五回紫式部文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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新地学@児童書病発動中

118
佐藤愛子さんの人生論。これまで佐藤さんの本はほとんど読んだことがなかったので、新鮮だった。極端だと思うところもあったが、力強くて励まされる人生論だ。莫大な借金を背負いながらひたすら小説を書き続けた強靭さに圧倒される。苦しい時でも正々堂々と正面突破するのが佐藤さんの生き方だ。これは見習いたいと思う。自分が交流した文学者たちの生き様も語られていて、興味深かった。貧乏ながら清冽に生きた詩人福士幸次郎(佐藤さんの兄サトウハチローの師)の詩に惹きつけられた。いずれ読んでみたい。2018/04/16

いつでも母さん

117
文春さんが愛子先生の語り下しを新書として発行。エッセイ等で読んだ話も多々あるが、何度でも面白い。この方のような生き方は出来ようはずもないが、他人から見ると『不幸』な出来事も当人はそう捉える間もなく、常に闘ってきての『現在』なのだ。友人達との交流も面白すぎる。私には佐藤愛子=怒る女のイメージなのだが、それが小気味いいのだから癖になる。『顔を上げて生きていたい。』『苦労したから、幸せになったからと言って別にどうと云う事はない。』と達観している。まだまだ沢山怒ってもらいたいものだ。2017/03/19

こばまり

58
久しぶりに新刊書店をブラつき流行りの佐藤愛子氏を。何せパワフルで。アハアハ笑っている内に心身の血行が良くなった気がします。遠藤周作氏始め昭和の作家の交友録も楽しめました。2017/02/05

ペグ

56
色々なエピソードが心に暖かく響きました。兄のハチローさんの師、福士幸次郎さんに切符を貸した駅長さんの話。遠藤周作さんの劇団でカルメン公演での出来事などなど。思わず笑い感動。愛子さんの豪胆ぶりが清々しかった。2017/07/09

neimu

54
久しぶりに読む佐藤愛子。いつ以来かなあ。母の病院の付き添い読書。PETの個室は薄暗くて読み辛かった。それに反して文章はガンガンに明るいというか毒気のあるネアカ、我儘、自分流、あっけらかんとした開き直り。この題名も売文のキャッチフレーズではあるが、手に取りたくなる題名だなと。そして著者の年齢に相応しからぬ福々しさに、唖然。それなりに母と私の世代の差、感覚の差を思いながら、彼女の持つ前向きな強さに憧れつつ頁をめくる。両親から得られない言葉を探しているのかもしれない。私もこんなセリフを言えるようになりたい。2020/10/26

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