内容説明
海外の研究者も参加し、海外での三島由紀夫の評価、研究、受容の実態を明らかにする。
目次
三島由紀夫とヴァレリー
ラディゲの役割―三島由紀夫が古典主義的美学を身につけていく過程において
ニーチェ、バタイユ、ハイデガー
マン、ワグナー
『アポロの杯』の旅の文法
殉教の愉悦―聖セバスティアヌス、レーニ、三島
ギリシャとインドの間で―文化的巡礼者としての三島
見えざる「深層」「構造」に命じられて生死した文学―三島由紀夫文学の「根源」あるいは「原型」
三島由紀夫あるいは女の復讐
三島由紀夫に於けるファシズム文学の問題〔ほか〕
著者等紹介
松本徹[マツモトトオル]
武蔵野女子大学教授。著書に『三島由紀夫論』、『徳田秋声』、『奇蹟への回路』、『袈裟の首』など、編著に『年表作家読本三島由紀夫』がある
井上隆史[イノウエタカシ]
白百合女子大学助教授。専門は日本近代文学。著書に『詩う作家たち』(共著)、『日本文学研究論文集成三島由紀夫』(共著)、『フロイト&ラカン事典』(共訳)などがある
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