内容説明
“自分らしく生きる”とは、自分の方向性をしっかりつかみながらも、他人との関係の中で自分を生かしていけること。そして「ああ、これでいいんだ」という充実感を持つことができたときに初めて、本当に自分の人生を生きていることになる。ではどうすれば自分らしく生きることができるのか―。ユング心理学を土壌に解き明かす「心」の道標。
目次
第1章 自分らしく生きるとは?
第2章 何が自分らしく生きることを妨げているのか
第3章 他人に動かされる自分とは?
第4章 自分を本当に愛するとは?
第5章 自分の中のもう一人の自分とは?
第6章 どうすれば自分らしく生きられるのか
著者等紹介
秋山さと子[アキヤマサトコ]
1923年、東京に生まれる。1940年文化学院卒業。1964年駒沢大学仏教学科を卒業後、1964-66年チューリッヒのユング研究所に在籍し、同研究所の創設者であるC・Aマイヤーの教育分析を受ける。生家が禅寺ということもあって、幼い頃から禅に親しみ、結婚・離婚を経て、30歳を過ぎてから大学で仏教学を学び、その土台のうえにユング心理学を学んでいる。河合隼雄氏と共にユング心理学を日本に紹介してきたことで、その功績は名高いが、その視野は心理学だけにとどまらず、仏教学の土壌、ユングの深い思索をもとにした人間観にも及んでいる。さらには、結婚・離婚、さまざまな仕事をしてきた女性としての豊かな体験に基づいており、人間を見る目はつねに温かかった。1992年死去。著書に『聖なる次元』(思索社)、『悟りの分析』(朝日出版社)、『ユングの心理学』『ユングの性格分析』(講談社現代新書)、『恋愛願望』(PHP研究所)、『性格の本』(芸文社)、『心が満たされない時に読む本』(KKベストセラーズ)などがある
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