内容説明
乱世の統一をはかった天下とり三人男のなかでも、とりわけ有終の美をかざり、江戸に幕府を開いたのが家康である。ところが、そのイメージはというと、信長な秀吉ばかりか、ほかの戦国の覇者たちと比べても、もう一つ鮮明でない。信長のような天才的な“着想”もなければ、秀吉のような図抜けた“機知”も見当たらない。ならば、なにが家康をして天下統一の最終ランナーに仕立てあげたのだろうか。本書ではそうした家康の大願成就に秘められた謎と、最高の組織と最強の家臣団を率いた家康の全貌とを、解き明かす。
目次
第1章 誕生から不遇な人質時代の謎―人質の謎
第2章 岡崎城入りから三河一国平定の謎―三河平定の謎
第3章 三河武士の謎―徳川軍団の謎
第4章 江戸首都計画および防衛講想の謎―江戸城の謎
第5章 天下分け目の戦いの謎―関ヶ原の謎
第6章 徳川幕府樹立への謎―征夷大将軍の謎
第7章 豊臣滅亡・徳川天下への謎―大坂冬・夏の陣の謎