一気に読める「戦争」の昭和史 1937→1945

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  • サイズ B6判/ページ数 379p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784584136676
  • NDC分類 210.7
  • Cコード C0095

出版社内容情報

国民が火の玉となって燃え上がり、ギリギリの線まで戦い抜こうとした大東亜戦争とは、いったいどんな戦争だったのだろうか。日本及び海外の軍人、政治家、文学者などの「言葉」を軸に解説する。

内容説明

日本人は“何”を守り、“何”を失ったのだろう…。「言葉」+「通史」だから、日本近現代史がスッキリわかる!384ページを一気読み!!

目次

序章 予兆―日本の命運を分けたもの
第1章 勃発―「世界大戦」という荒波へ
第2章 悪路―なぜアメリカと敵対したのか
第3章 日米開戦―日本の快進撃で幕が上がる
第4章 苦戦―終わりなき前線での死闘
第5章 終戦―何を守り、何を失ったのか…

著者等紹介

小川榮太郎[オガワエイタロウ]
文藝評論家。昭和42(1967)年東京生まれ。大阪大学文学部卒業、埼玉大学大学院修了。専門は近代日本文学、一九世紀ドイツ音楽(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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壱萬参仟縁

28
責任の取り方を考えさせられる。相手が認めるまで謝らないと誤りだと思う。東大生が尊敬する人1位は、戦前(昭和9、13年)だと西郷隆盛(99頁)という。指導者たちの無責任さ(256頁~)。開戦時、天皇陛下に申し訳ないと言って、東條英樹や松岡洋右は号泣していました。それが3カ月の目先の勝利で、戦争指導部は長期不敗を言い始めたのです(257頁)。沖縄戦:日本側戦死19万人。非戦闘員9.5万人。米国側戦死・行方不明1.2万人、戦傷者7万人(336頁)。過ちは二度と繰り返しませぬから。2015/11/29

vinlandmbit

17
古本屋で購入。終戦までの歴史についていろいろと読んではきましたが中でも本書は、「歴史を今の時点に立って上から目線で論評することを極力避ける」「当事者たちは今の私たちに見えていることがまったく見えないまま歴史を生きたため、歴史を考える時には当事者になる視点を持って」の点で一線を画す歴史認識を持たせてくれました。これを踏まえて戦争の歴史は目を背けずしっかり追っていきたいです。2017/12/28

ムカルナス

9
こんな本が読みたかった。虚構混じりの自虐史観は問題外だが保守論客の本もその反動からか米国に仕向けられた、コミンテルンの陰謀だったと反省よりも仕方がなかったという論調になりがちの一方、アジアを植民地支配から解放したと美化される傾向がある。歴史を学ぶというのは過去の失敗を検証し今後繰り返さないための対策を考えることにあると思うが、本書では戦争の昭和史における各段階での失策の反省から今日に至る日本の短所を分析している。また批判だけでなく当時の風潮や人々の心情にも触れられているのでとても勉強になった。2018/09/06

0717

9
S06年満州事変からS11年2.26事件、S12年支那事変、S14年第二次世界大戦、S16年真珠湾攻撃、S20年敗戦までを、その時々を象徴する55の文章、発言を基に解説した通史。本書オビにあるように複雑に絡みあった歴史がスッキリ分かる。アメリカに負けたからWGIP程度で済んだけど、占領にソ連や中国が絡んでいたらこんなものでは済まなかっただろうという著者の述懐、確かに、想像するだけでも恐ろしい! 2015/08/29

O

4
正しい歴史認識とは何か。すべて悪だったと目を背け、謝罪し続けることでは決してない。ひどいことは確かにたくさんあったが、それは現在にもつながっている。何があったのか、どうしてそうなったのかを検証し、反省すべきは反省し、堅持すべき矜持は堅持して、自虐史観から脱却しなければならない。 本書は、満州事変から終戦までが非常に分かりやすく整理されている。特に、現在の先入観を排し、当時の情勢をもとに事実を評価しようとしている点が優れていると思う。多くの日本人に読んでほしいのと同時に、是非とも各国語に翻訳してもらいたい。2015/08/16

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