内容説明
立川談志の弟子だからこそ書けた師匠の才能、鋭さ、怖さ、優しさ…
目次
第1章 「殺しはしませんから」―落語家の前座修業に比べればサラリーマンは甘い!?
第2章 「俺を喜ばせろ」―師匠からの「無茶ぶり」、あなたならどうする?
第3章 「潜伏期間があるのは病気だけじゃない」―二つ目になるための処世術はサラリーマンの出世術と同じ
第4章 「努力はバカに与えた夢」―真打ちへの挑戦、想定外を想定内にする知恵
第5章 「売れれば売れるほど孤独になる」―落語家流処世術とサラリーマン人生を楽しむ方法
著者等紹介
立川談慶[タテカワダンケイ]
1965年生まれ、長野県上田市(旧丸子町)出身。慶應義塾大学経済学部卒業後、(株)ワコール入社。3年間のサラリーマン体験を経て、91年、立川談志に18番目の弟子として入門。前座名は会社の承諾を得て「立川ワコール」。9年半の前座修業の後、2000年に二つ目昇進。談志により「立川談慶」と命名される。05年、真打ち昇進。慶應大学出身者では初の真打ちの落語家。アカペラグループINSPiとのコラボライブ「アカペラ落語」、講演など多彩な活動を展開している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Nazolove
17
実は当の師匠の落語を何回かYoutubeの落語で聞いてみたのだがすっげーゴタな落語するんだなぁ、と思ってしまった(読んでたらすいません、面白かったです!!)。 しかし実はかなり考えてやっている人なんだなぁ、一流の人なんだなぁと実感した。 慶応卒で普通に人生歩んだらエリートだったにこんな苦労人生を歩むとは談慶師匠自身ももともとM気質なのかしら、なんて思った(笑)。 この人の苦労に比べたら私自身なんて軽すぎる人生なので励まされる本であった。 師匠、次作も買ったので読みます!2015/11/17
ウィズ
17
談慶の師匠にたいする深い愛情と尊敬の念が滲み出てる本です。そして、改めて立川談志の凄さ、怖さ、深い優しさがわかります。2013/08/31
壱萬参仟縁
14
ようやく書店でゲット。1章は、恐ろしい修行の掟というか、師匠の鞄もちとか、すったもんだの厳しい世界が描写される。2章も前座修行が続く。文体は噺家のわかりやすい話言葉で書かれる。師匠の経験からすると、日本の舞台芸術の落語をどう文化経済学的に分析できるのか、とふと思う。127ページの奥様からのグサリとくるコメントはショック。167ページのお子さん思いの師匠。大変です。真打ちとは、学界では博士号だろうな。ベンチプレスの重荷を笑わない客に笑わせることがダブるのかな? 2013/07/26
あこ
13
談志師匠の無茶ぶり、ちゃんと意味があるんだよな。そこに愛を感じる。本当の意味で強い人なんじゃないか。談慶さん素敵な人生です。2014/09/16
0607xxx
12
最近、水道橋博士のメルマガ「メルマ旬報」を購読し始めた。同じぐらいのタイミングで始まった著者の新連載を読んで気に入り購入。面白くて一気読み。前座時代から現在まで描かれており、談志師匠への愛が詰まった一冊。談志師匠の無茶ぶりの中にある優しさ…談志師匠をはじめ、立川流の方が書かれた本はどれも面白いと思う。2016/09/26