内容説明
リーダーへの助言、挑戦者への激励、友への感謝、家族への愛…。プロ野球と共に歩み、83歳となる著者が、出会い、別れた人々から得たこと、経験からつかんだ教訓を、彼らへの手紙の形をとって伝えていく。
目次
リーダーへ―助言の手紙
挑戦者へ―激励の手紙
個性派へ―忠告の手紙
恩師、友へ―学んだことへのお礼の手紙
家族へ―愛の手紙
遺言
著者等紹介
野村克也[ノムラカツヤ]
1935年6月29日生まれ、京都府出身。54年にテスト生として南海に入団し56年から正捕手に。70~77年選手兼任監督。78年にロッテ、79年に西武に移籍し80年に引退。歴代2位の通算657本塁打。戦後初の三冠王に輝いた強打と、巧みなリードで球界随一の捕手として活躍した。引退後は90~98年ヤクルト、99~2001年阪神、03~05年シダックス(社会人)、06~09年東北楽天で監督を務め、多くの名選手を育てた。現在は野球評論家として活動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Lara
64
宮本慎也、稲葉篤紀、伊藤智仁、かつてのヤクルトスワローズ選手、そして、長島茂雄、王貞治等々、最後に、母親、妻と計21通の手紙。80歳超えてから書かれたようです。いやはや、野村さんは、野球を語らせたら止まらない方で、その理論はなかなか価値あるものと思います。また、記憶力が素晴らしく、いろいろな場面も当時の自分の心境、相手の心を読んで、解説が素晴らしく、吸い込まれます。それにしても、構成もお見事で、昔の選手も登場して、楽しませてくれました。ありがとうございました。 2024/08/28
tetsubun1000mg
13
野村監督が2018年に選手、監督時代にかかわった選手で特に気になる21名の選手、元選手に手紙を出す形でコメントを伝える。 野球の歴史を感じさせてくれるし、野村監督が野球が大好きな気持ちが伝わってくる。 中でも江夏選手に対しては、本当に野球好きなやつで変わりもんだが心から応援していることが分かる。 野村監督は野球人、野球ファンだけでなく、一般の社会人にも大きな影響をあたえた偉大なる実践者だった。 この本に書いてもらえた選手、指導者には大切な宝物になるだろう。 謹んでご冥福をお祈り申し上げます。2020/03/03
フク
12
アプリで読めなかった部分(特に甲斐)が読みたくて。いつものノムさん節に比べてしんみりしがち。2019/02/23
YS-56
9
思い出と未来。こんな手紙もらえたら嬉しいだろうな。2018/12/15
anken99
8
ノムさん、最晩年の作品の一つ。先輩、仲間、ライバル、後輩、教え子、そして家族。ノムさんがつづる21通の「手紙」。丸くなったノムさんの姿が垣間見える手紙は、どれも心のこもったものばかりであり、ノムさんファンとしては、とてもたまらない一冊であった。2023/11/30