出版社内容情報
筆舌に尽くし難い病苦に耐えつつ,自らがエイズ患者であることを公表し,差別や無理解と闘い続けてきた著者のフォトエッセイ集.死を見据えながら生きる喜びを綴った魂の記録として深い感動を与えずにはおかない.
内容説明
先天的な血友病患者として生まれ、心ならずも輸入血液製剤によりHIVに感染した著者が、絶望に打ちのめされながらなお希望を失わずに撮り続けた写真と、生きる喜びを素直に綴ったエッセイ。実名を公表してエイズ患者の先頭に立ち、病める人も同じ人間として生きられるよう訴える著者の熱い思いが伝わる秀作。
目次
1部 心の風景
2部 砂時計
3部 病者が病者でいられる社会