内容説明
64年前、2リーグに分立したプロ野球。時を同じくパ・リーグに新加入した近鉄は「パールス」から「バファローズ」へと勇猛な愛称に変えても長く「リーグのお荷物球団」と言われ続けた。そんなチームが変貌して球団創設30年目で悲願のリーグ初制覇。以後、近鉄バファローズはその名の通り猛々しく数々の劇的なドラマをつくりだした。V1メンバーであり、そして55年の歴史に幕を下ろした最後の監督でもある著者が「奇跡のチーム」の内幕を明かす。
目次
序章 ドラフト2位指名―「親会社は日本一の電鉄会社。安心してお任せください」
第1章 運命の西本幸雄監督就任―「お前らがいるから、近鉄に来たんや」
第2章 捕手2人制の真実―「ワシは、妙におだてられたり励まされたりしたらアカンのや」
第3章 敗者が見た「江夏の21球」―無死満塁 あのとき一瞬、西本監督の表情が緩んだ…
第4章 非情なり「10・19」―引き分けを許されない戦いに時間が容赦なく襲ってきた
第5章 神様が舞い降りた劇的Vアーチ―「いてまえ打線」で見事に実践した「夢と感動を新世紀に」
第6章 素晴らしき仲間たち―僕のあとの近鉄第17代監督は彼にやってほしかった
第7章 懐かしの本拠地―週末デーゲームは藤井寺、平日ナイターは日生の変則
第8章 球団消滅の時―「君たちの背番号はみんな永久欠番!」
近鉄魂よ、永遠に
著者等紹介
梨田昌孝[ナシダマサタカ]
1953年(昭和28)8月4日生まれ。島根県出身。浜田高校からドラフト2位指名で72年近鉄に入団し、強肩捕手として1年目から一軍の試合に出場。課題とされた打撃もコンニャク打法を編み出して79年には19本塁打を放ち、球団創設初のリーグ優勝に貢献した。この79年には盗塁阻止率.536の日本記録(当時。現在もパ・リーグ記録)も達成。以後3年連続ベストナインに選ばれる。88年限りで現役を引退。93年に一軍バッテリーコーチとして近鉄に復帰。96年からは二軍監督を務め、2000年(平成12)に監督に就任。現在、NHKプロ野球解説者、日刊スポーツ野球評論家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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