内容説明
2009年夏、新潟県勢初の甲子園決勝進出を果たした日本文理高校。中京大中京を相手に6点を追う最終回の攻撃を迎えた。9回二死走者なし―。絶体絶命のピンチ。しかし、打者一巡の猛攻で1点差に詰め寄ると、マンモススタンドを揺るがした―。この日本文理の躍進は、奇跡ではなく、必然的なものだった。
目次
第1章 邂逅―2人のナオキ
第2章 苦難―日本文理野球部の軌跡
第3章 集う―個性派の仲間たち
第4章 試練―流した涙と猛練習と
第5章 成長―甲子園で得たもの
第6章 決勝―勝っても負けても
第7章 軌跡―最終回は終わらない
第8章 感謝―それからの物語
著者等紹介
岡田浩人[オカダヒロト]
1973年、新潟県三条市出身。長岡高校、中央大学法学部卒。新潟の民放テレビ局で報道部記者、営業部員を経て、2012年独立。新潟の野球情報サイト「新潟野球ドットコム」を立ち上げる。フリー記者として野球のほか、政治、拉致問題、医療などを取材。インターネット番組の制作も手掛け、新潟の情報を発信している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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まめ
9
夏の甲子園決勝9回ツーアウト。中京大中京の戦後単独最多の優勝記録の更新まで、あとアウトひとつ!しかし、日本文理の選手、監督、親に親戚、地域の人々など繋がりある人達は、最後まで信じていて、ここからあの凄まじき追い上げがはじまる!それぞれのエピソードに感動し、特にあのファールフライは、お母さんが甲子園に来てくれたとしか思えません。努力や信じること、親を大切にしなきゃいけないことなど、あらためて大事なことを教えてもらいました。感謝。2014/07/27
hiro75kg
8
職場の図書コーナーにて。どうして今まで読まなかったんだろう。時折目頭を熱くさせながら、高校野球をはじめ学校スポーツが人間形成に役立っていることを再認識。素晴らしい。2015/06/05
zzfog
6
大井監督も本当に苦労したんだな。人としてのバックグラウンドを知るとやはり見方が変わってくる。好著。2014/10/04
としP
6
2009年夏の甲子園の決勝戦。9回表6点差ビハインド、2アウトからの日本文理高校(新潟)の猛連打が脳裏に蘇ってくる。読んでて興奮した!奇跡じゃなくて必然だったことを知って!相手の中京大中京高校の投手、堂林(現・広島東洋カープ)が可哀想にさえ思えてきた(笑)。あー、青春だね〜。甲子園は夢の舞台だもんね!2013/11/11
Naho Sotome
5
甲子園球場で見つけ購入。2009年、新潟県勢初の決勝の舞台を踏んだ日本文理の話。9回二死の場面は有名だけれど、それに至る「軌跡」が丁寧に描かれていて面白かった。2014/03/22