別冊太陽
小林清親 - “光線画”に描かれた郷愁の東京

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  • サイズ A4変判/ページ数 167p/高さ 29cm
  • 商品コード 9784582922295
  • NDC分類 721.9
  • Cコード C9471

出版社内容情報

変貌する明治の東京を描き、“光線画”と呼ばれるジャンルを創り出した清親。光線画全点に加え、動植物画やポンチ絵などを多数紹介。

【著者紹介】
山口県立萩美術館・浦上記念館 学芸員

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かんちゃん

22
浮世絵と言うと江戸時代を思い浮かべるが、その感性と技術は明治以降にも受け継がれていく。その代表格の一人が小林清親だ。光線画でよく知られるが、広重や北斎が得意とした構図の妙に加えて、光と影の巧みな表現は見事と言うしかない。その後も、いわゆる浮世絵は廃れるものの、木版画の技術は川瀬巴水や吉田博がしっかりと継承したと言えよう。余計な講釈はこのぐらいで十分だ。清親の作品を存分に楽しもう。2015/10/29

出世八五郎

21
光線画の絵師。永井荷風が消えゆく江戸の風景を惜しんだが、荷風や木下杢太郎などが彼の画を絶賛している。彼は幕臣として鳥羽伏見の戦いに参戦しており、維新後、幕臣であった剣術家榊原健吉の門を潜る。健吉の娘が河鍋暁斎の二番目の妻である縁で、暁斎と交流を持つ。恐らく彼の本格的な絵師としての修行はこの時だと思われる。弟子に井上安治と小倉柳村がいるが、彼らの作品も師に劣らないと思う。歌川派や葛飾北斎、伊藤若冲などの絵師が有名だが彼の作品も彼らに劣らないし、もっと世間に知られていいと思う。2017/01/27

冬見

16
ずーっと欲しかったもの。作品点数、解説ともに満足。印刷も綺麗。手元に置けてうれしい!2018/01/28

きょちょ

8
明治時代の最後の浮世絵師、小林清親。情緒的な画ばかりで心が和む。特に、木版画なのに本当に「明かり」が灯っているのがとっても素敵だ。また、朝・昼・夕方の太陽の色や外の色が見事に表現されている。お気に入りの一品を仕事部屋に飾っておきたいと思わせてくれる。★★★★★2015/08/28

果てなき冒険たまこ

2
先日川崎の浮世絵ギャラリーに小林清親展を観に行ってなんとなく感じるところがあったので再読。実際の版画を見て思ったのは浮世絵的な誇張とか定型とかじゃなくて西洋画的なアプローチを日本的に解釈して提示したんじゃないかという仮説。この本を読んでみるとちょっと違うかなとは思うけどそんなに遠くもないのかも。ただ後半はそこから明治に染まっていく感じがあまり好きじゃないんだよなー。そこが芳年とは違うところかな。2024/11/06

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