出版社内容情報
世界で日本がどう見られているか、国内からは意外とわからない。海外に渡った日本文化が誤解も含めどのように変容をとげているか、言葉、宗教、アニメなど多様なテーマで描く。
内容説明
ことば、音楽、プロレス、建築、宗教、歴史、マンガ、アニメ、食、酒…。筆者が長年目撃してきた、日本の文物が海外でかたちを変える光景。そこには現地に適応した驚きの「ニッポン」があった。日本から海外への文化の広がりに光をあて、日本そのものをとらえなおす。
目次
第1章 ベトナムから盆栽へ
第2章 ニッポンからサツマまで
第3章 音楽七変化
第4章 悪役レスラーニッポン
第5章 宗教は世界をめぐる
第6章 建築がつなぐ世界とニッポン
第7章 幻想と欲望の日本史
第8章 ことばとアニメの底力
第9章 酒と食は海を越え
著者等紹介
井上章一[イノウエショウイチ]
建築史家、風俗史研究者。国際日本文化研究センター所長。1955年、京都市生まれ。京都大学工学部建築学科卒業、同大学院修士課程修了。『つくられた桂離宮神話』でサントリー学芸賞、『南蛮幻想』で芸術選奨文部大臣賞、『京都ぎらい』で新書大賞2016を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
- 評価
-
akky本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tetsubun1000mg
8
初読みの作家さんだが、私が知らないだけで歴史や社会学関係の本を大変多く執筆されている方だった。 海外での日本に関して見聞したことを主観的に書かれたような内容で、決して掘り下げることなく淡々と描いている。 それが持ち味なのかな? サラッと読めてしまう本でした。2023/07/20
keith
3
テレビでは軽妙な語り口で楽しませてくれる井上先生。この本でも日本文化が海外でどう捉えられているか、テレビと同様軽妙に語られています。できればもう少し毒を吐いていただければなお面白かったかも。2024/01/11
牙魔
0
関東ではあまりお目にかからないけど秘かに敬愛する井上センセの新作。京都洛中に劣等感を持つ阪神ファンという共通点があったが、マンガ・アニメもいける同胞とは。海外での体験を見開き2ページでまとめた読みやすいエッセイ。私も90年代の初めにホーチミンを訪れた時に、「九条車庫」と書かれた中古の京都市バスを見かけて感動したもんな2025/04/15
数太郎
0
海外での日本文化受容を描く。良くも悪くも著者の直接的経験のみ。2025/03/07
-
- 和書
- まんが星の王子さま