出版社内容情報
小説だけにとどまらず、詩歌、戯曲、評論・随筆まで扱い、各時代の代表作と目されてきたものを中心に、近現代日本が歩んできた思想・文化全般における文芸の位置と役割を明らかにする。
内容説明
本書は、主要な作家を網羅しただけの文学史ではない。小説だけにとどまらず、詩歌、戯曲、評論・随筆まで扱い、各時代の代表作と目されてきたものを中心に、思想・文化全般における文芸の位置と役割を明らかにする。文芸諸ジャンルの枠を超えて、それらが共鳴しあうとき、ひとりの作家、一つのジャンルでは見えない動きが見えてくる。これまでの概念を問い直すことで、新たな「文学史」が立ち上がる。
目次
序章 文芸史とは、どのようなものか(「文学」が「文学」になったとき;日本近現代文芸史をどう書くか)
第1章 近代化のしくみ―江戸から明治へ(明治という時代(前半期)
知の制度整備
文芸改良と古典再評価)
第2章 生命の表現―明治後期から大正へ(生命主義の時代;印象主義から象徴主義へ;短歌の象徴主義)
第3章 モダニズムとその屈折―大正から昭和へ(大正から昭和へ;分水嶺;日中戦争から「大東亜戦争」へ)
第4章 戦後文学の展開のなかで(思想文化史をめぐる問題;文芸の新たな出発;ポスト・ヒューマニズムへ)
著者等紹介
鈴木貞美[スズキサダミ]
1947年山口県生まれ。東京大学文学部仏文科卒業。現在、人間文化研究機構/国際日本文化研究センター教授、総合研究大学院大学文化科学研究科教授。学術博士。日本近現代の文芸・文化史の再編を中心に学際的な共同研究の方法を開発しながら、国際的に活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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佐島楓
ハチアカデミー
NICK
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Akito Yoshiue