内容説明
出版・新聞・テレビさえも、今の姿は後わずか
素朴に、体験的に、世界はこれを語りはじめた
失敗から起き上がる若い息吹に耳をかたむける
書籍のデジタル化は「第一段階」にすぎません。デジタルへの移行はフォーマットの問題だけではなく、出版界の抜本的再編成を意味しています。デジタル化が完了した「第二段階」で出版界で何が起こるのか?書籍が全て電子化され、ネットワークに接続され、ユビキタスな存在になると何が起こるのか?
H・マクガイアとB・オレアリを筆頭に、実際のツール開発に携わる総勢29人の執筆者が、「確信」以上の具体性をもって本の未来を語ります。
「マニフェスト 本の未来」著者プロフィール
http://goo.gl/aWdJk
「マニフェスト 本の未来」訳者プロフィール
http://goo.gl/c2X7g
目次
日本語版の刊行にあたって
原書の刊行にあたって
イントロダクション
Part 1 セットアップ──現在のデジタルへのアプローチ
1. コンテナではなく、コンテキスト
2. あらゆる場所への流通
3.「本」の可能性
4. メタデータについて語る時に我々の語ること
5. DRMの投資対効果を考える
6. デジタルワークフロー向けツール
7. デジタル時代の書籍デザイン
Part 2 将来への展望──本が歩む次のステップ
8. 本とWebサイトがひとつになる理由
9. Web文学:ソーシャルWeb出版
10. 言葉から本を作る
11. eBookはなぜ書き込み可能になるか
12. 読書システムの垣根を越えて:ソーシャルリーディングの今後
13. ユーザー体験、読者体験
14. 本と出会ったアプリ
15. 形なき本で図書館を作るということ
16. 読者の権利章典
Part 3 本でできる実験──最先端プロジェクト
17. 作家たちのコミュニティ
18. アプリとしての本作り、迷った時の処方箋
19. エンゲージメント・エコノミー
20. 本はどのようにして発見される?
21.「リトル・データ」の驚くべき力
22. 誇張と倒錯
23. 出版再考──痛みを感じ、痛みを抑える
24. 公共図書館の終わり(私たちが知っていたように?)
25. 今は実験のとき
26. 忘れられた消費者
27. コントロールできない会話
編者紹介
訳者紹介
【刊行にあたって】
本書のプロモーションとしてPatric Wittyの協力を頂きました。写真は9.11の同時多発テロ事件でのものです。多くのメディアがビル崩落に注目した時、Patric Wittyは人々の表情にカメラを向けました。その視線こそ、メディアに欠くことのできない精神として私たちは心に銘じてきました。本書の刊行にあたり写真を用いた理由は、ここにあります。