内容説明
メカニズムの進化によって、写真表現は豊かになった。しかし、カメラは機能がすべてではないことも事実である。デザインと質感、作動感触、あるいはブランドイメージによって、撮影者の創造意識を高める魅惑のカメラを紹介。カメラ遍歴二〇年のプロによる、実践写真論。カメラにこだわれば見えてくる、写真とメカニズムの奇妙な関係。
目次
第1部 メカニカル撮影術(コンタックスRTS3 妻を撮る;リコーGR1v 駅までのイメージ;ニコンF100 子供を撮る ほか)
第2部 コンテスト必勝法(コンテストに応募する;撮影会必勝法)
第3部 カメラの未来図(ブランドイメージの謎;デジタルカメラの実体;クラシックカメラの操作性)
著者等紹介
赤城耕一[アカギコウイチ]
1961年東京都生まれ。東京工芸大学短期大学部写真技術科卒業。エディトリアル、コマーシャルなどの分野で活躍中。カメラメカニズムについての論考は多くの読者から支持されている
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感想・レビュー
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nutts
3
著者の本意(カメラが好きな方をより、趣味の世界に引きずり込みたいのか、カメラを趣味とする人達のすそ野を広げたいのか)は分かりませんが、この章立ては、間違いなく普通の方には理解できないと思う。単に、自分のカメラに対する思いれを、あらゆる角度からぶちまけた、そういった一冊である。だからこそ、写真を撮ることが億劫になってきた人には、ぜひとも手に取ってほしい一冊。2011/06/29
paluko
0
第一章のテーマがいきなり「妻を撮る」。カメラ欲を追求せんと欲せばまず妻の理解を得よ、という露骨なまでにわかりやすい教え…。あと第五章「カメラを撮る」にも相当リキが入っています。系統的に整理された記述ではありませんが随所にヒントの原石が転がっている…かも!2012/04/15
ヒコ。
0
写真指南書の類ではなく、著者のカメラ(≠写真)に対する愛情を綴った一冊。僕にはその情熱が伝わったが、どうなんでしょ。初めてデジイチを手にしたお母さんにまで伝わると嬉しいけど・・・2011/12/18