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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
akttkc
2
最近読んだものの中でも群を抜いて「ひでーなーこれ…」という感想。どう見ても丸腰の人々や逃げ惑う子供まで軽々と殺されたみたいで、拘束後の拷問とか見ていても人間が持つ嗜虐性って天井知らずだなーと。善人とか悪人とかの問題ではなく。 「社会風紀の紊乱」とかでしょっぴく警察、国民との対話に応えようとしない政府、何も報じようとしないメディア、みたいなところで、なんか重なるところあるんじゃない?というか、無知ゆえの心配だろうという自覚はあるけれど、日本ではこんなふうにならないといいな、と強く思いました。2014/08/18
橘
0
1968年メキシコで自由と民主化を目指す学生運動が最高潮に達した時、軍と警察は発砲を開始した。ドラマではない人々の生の声が心を揺さぶる。2014/05/06
ばるたんせいじん
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高校生も中学生も教員の多くも参加した。大学のバスでメキシコシティの街路に出かけ、屋根に登って演説すればカンパ箱にぎっしり紙幣が集まった。大学の食堂は無料で解放され、大統領宮殿前の広場とそれに続く大通りは人で埋め尽くされた。10月2日それは大虐殺だった。国家権力の暴力のすさまじさがその日の悲鳴と嗚咽とあまりの恐怖による沈黙、広場を埋め尽くした血痕によって刻み込まれている。1968年にほとばしった民主化への熱情は底流となり、現在繰り広げられている大統領選挙への抗議行動で10月2日を忘れないと叫ばれ続けている。2012/07/12