内容説明
あまりに原稿が書けない飼い主を見るに見かねた猫が、ついに筆を執った、もといキーボードを引っ掻いたという、漱石もビックリの英語入門書。猫だけに、「アイ・アム・ア・キャット」から始まるが、「いまさらアイ・アム?」と小馬鹿にする事なかれ。「吾輩」の手引きがあれば、これだけで、面白いほど英語が分かる。英語上達のポイントは、練習問題を飛ばさないこと。ぜったいの効能、請け合います。
目次
第1章 吾輩は猫である
第2章 鼠を捕るのは思つたより六づかしい
第3章 「御酒はもういゝでせう…」
第4章 オタンチン、パレオロガス
第5章 「づうづうしいぜ、おい」
著者等紹介
柳瀬尚紀[ヤナセナオキ]
1943年北海道根室市生まれ。早稲田大学大学院博士課程修了。英文学者
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感想・レビュー
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脳疣沼
1
柳瀬尚紀らしいなと思う。漱石もビックリの英語入門書、と書いてあるが、多分入門書ではない。柳瀬さんが英語(と猫)に関して言いたいことを、英語の練習帳という体裁でもって、述べた本である。つまり、英語参考書のパロディで、ひとつの文芸作品である。まあ、辞書は面倒くさがらずに引いた方がいいということは分かった。2014/10/04
Nobody1
0
敬服。辞書は絶対ひきましょう。2013/09/07
hsemsk
0
どちらかというと翻訳練習帖とでもいうべきか。辞書を引いたり読んだり、というと「英語は絶対、勉強するな!」を思い出す。2011/02/13
jablkoりんご
0
柳瀬さんの文章はとっても面白い。 英語が苦手な方が、英語に近づくのにぴったりだと思う。 2010/10/01
ataka
0
「日本語のよくある間違い本」は散見するけど、英語に話題を絞ったものは数少ない。本書はそんな例外な一冊。よく見かける単語の意外な使い回しを解説。勉強になる。ex. about, little, with, etc.2011/05/28