内容説明
貴族階級を抜きにイギリスは語れない。英国の薔薇ダイアナ元妃の実家スペンサー伯爵家をもはるかに凌駕する現存の「大貴族」とは、どのような存在なのか。スウィフトの運命を変えたノーサンバランド公爵家、競馬と政治にその名を残すタービー伯爵家、ルネサンス詩人を生んだノーフォーク公爵家。シェイクスピア劇にも登場する三つの名門の、盛衰の数百年を描ききった歴史物語。
目次
序章 大貴族とはなにか(ダイアナ王太子妃の実家―スペンサー伯爵家;大貴族とはなにか)
第1章 綱渡りをする名家―ノーサンバランド公爵家(ノーサンバランド公爵家の正体;誇り高きパーシー一族の歴史絵巻 ほか)
第2章 北西部の王者―ダービー伯爵家(スタンリー一族の十九人の伯爵たち;三度、首相をつとめた十四世伯爵 ほか)
第3章 栄光と断頭台―ノーフォーク公爵家(栄光のハワード一族;文化を彩るハワードの面々 ほか)