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出版社内容情報
安彦良和、入魂の歴史巨編!!『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』『天の血脈』など数々の名作を世におくり出してきたレジェンドが「最後の長編」と銘打ち挑むのは「ロシア革命と日本」! 大正時代、「シベリア出兵」によりロシアの戦場に立った腕利きの砲兵・乾と、気鋭の新聞記者・巽の物語。
ロシア内戦の趨勢は赤軍に傾き、コルチャークのオムスク政府は東方シベリアのイルクーツク移転を余儀なくされた。
乾は白軍最強と謳われるカッペリ兵団に属し難関ルートでイルクーツクを目指す。一方巽は通訳として加藤大使に同行。記者魂を発揮し目の前で起こる激動を記録しようとする。
長い遍歴の果て、乾と巽の目にロシア革命とシベリア出兵はどう映ったのか。そして彼らの選択は──。
安彦良和が渾身で伝える「小さき者達」の物語、完結巻!!
1 ~ 1件/全1件
- 評価
乱読太郎の積んでる本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐうぐう
23
ロシア革命と日本のシベリア出兵を描くにあたって安彦良和は「小さき者達」の視点を採用する。「新聞記者の身で国策に容喙するな‼︎」と言われながらも巽は、目の前で起こる歴史を必死で心に刻もうとする。そして叫ぶ。「レーニンさんっ あなたはたしかに偉大な人かもしれないけど……まちがってる‼︎」と。ラストシーンの演出は、同じく戦争を描いた『ファーストガンダム』へのオマージュに違いない。にしても、ロシア内戦をここまで描ききった漫画は他にないだろう。あっぱれ!2024/07/27
Bo-he-mian
14
『虹色のトロツキー』にはじまり、『王道の狗』『天の血脈』と続いた安彦さんの現代史四部作にして「最後の長編連載」完結。ロシア革命の背景にある、混沌として複雑な状況は(単に赤軍と白軍の争いではなく、どちらにも与しないアナーキスト勢力などもいる)、門外漢であるジブンには全て理解できた訳ではないと思うが、ある種悲壮な空気で支配されていた第一作の『虹色のトロツキー』と比べ、本作の結末は、どうしようもない戦争の愚かさの中にも希望を信じようという、安彦さんの長い格闘の末に辿り着いた答えのようなものを感じ、感無量だった。2024/08/05
千本通り
9
全共闘闘士だった作者は巽に「レーニンさんっ あなたはたしかに偉大かもしれないけど・・・まちがってる!!」と言わせ、北海道遠軽町出身の作者は乾に同じ故郷へ勲章を届けるよう託させる。ある意味、作者の漫画家人生の幕を閉じるにふさわしい最終巻だが、末尾の解説にあの小泉悠氏が控えていた。 今やウクライナ戦争のコメンテーターとして引っ張りだこの小泉氏だが、元々戦争オタクとして雑誌に投稿していたのを見出されて現在の地位に就いた人で、オタクの片りんをみせる魅力的な解説を書いている。2024/11/22
KDS
7
著者・安彦良和氏の最後の漫画作品、遂に完結。1922年6月、日本政府はシベリア派遣軍の撤退宣言をだす。カッペリ兵団に所属する乾は前年の11月に巽に自らの勲章を預け、北海道に住む家族へ届けるよう依頼。明る年の2月、カッペリ兵団と極東共和国軍がヴォロチャエフカにて激突するが、極東共和国軍が勝利をおさめることに。果たして乾は…?シベリアからの日本軍の撤退が完了した秋に巽と珠子はウラジオストックの港から帰国の途に着く。そこには乾の息子を抱いたジェーニャの姿があった…。ラストの一頁は果たして幻想かそれとも現実か…?2024/07/27
毎日が日曜日
6
★★★+ 完結。2024/07/28
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