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出版社内容情報
人気の『夜ふけに読みたい数奇なアイルランドのおとぎ話』の続編。不屈の生き様を涙と笑いで語るフィン・マク・クウィル伝説に、時代を超えて愛されるアーサー・ラッカムの挿絵つき。
内容説明
『夜ふけに読みたい数奇なアイルランドのおとぎ話』の続編。フィン・マク・クウィル伝説では、古代ケルト世界を躍動する登場人物たちの不屈の生きざまが、涙と笑いで語られる。時代を超えて愛されるアーサー・ラッカムの美しい挿絵つき。
目次
第1部 クウァルの子フィンの物語・第二夜(ベゴラの恋;アルムゥのもめごと;ぼろ服の男)
第2部 パングルのおはなしぶくろ(白い鱒―コンガ村の伝説;ミルクのまじない;角ある魔女たち)
第3部 クウァルの子フィンの物語・第三夜(ケーシュ・ホリンの魔法の洞穴;色白のベー・フマ;モンガーンの狂乱)
著者等紹介
長島真以於[ナガシママイオ]
1992年生まれ。日本学術振興会特別研究員。東京外国語大学非常勤講師。専門は古典文献学、中世アイルランドにおける西洋古典受容
加藤洋子[カトウヨウコ]
東京女子大学英米文学科卒業。様々なジャンルの翻訳を手がける
吉澤康子[ヨシザワヤスコ]
津田塾大学学芸学部国際関係学科卒業。子どもから大人までの読み物の翻訳に携わる
和爾桃子[ワニモモコ]
慶應義塾大学文学部中退。英米語翻訳を主に手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
65
夜ふけに読みたいシリーズ④前の分を読んでなくてもまぁ大丈夫でした。民話集かと思いきや、英雄譚+短い民話数編。英雄譚はアイルランドの「フィン伝説」妖精の国に行ったり、魅力的な女性に騙されたり騙したり、日本の神話に似た印象。暴れたかと思ったら割と直ぐに仲直りしたり、約束は守らなければいけないけれど代わりのもので代用できたり、けっこういい加減。人物相関図や地図ありだけど、正直よくわからなかった。シリーズ前巻読めばわかるのかしらん。民話は[白い鱒(ます)][ミルクのまじない][角のある魔女たち]2020/12/15
藤月はな(灯れ松明の火)
50
図書館で見つけたこの本はどうやら続きだったみたいです。先に『数奇なアイルランドのおとぎ話』を借りればよかったか…。フィン・マッコールが長として活躍していた時代の伝説を紹介しています。ここで宿敵でありながらも誰よりも頼れるゴルとの関係性が特出している。フィンの父を殺害し、フィンの長としての面子を潰す言動を行うゴルだが、地獄堕ちしたフィンを救うなど、義侠に篤いという。その為、互いに怨みを引き摺らない関係になっているのが印象深い。また、小さい時『魔女のレストラン』で知った「角ある魔女達」と再会できて懐かしかった2025/08/07
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
12
夜ふけに読みたいシリーズ、いつの間にかハマってしまっています。『 ベゴラの恋 / アルムゥのもめごと / ぼろ服の男 / 白い鱒 / ミルクのまじない / 角ある魔女たち / ケーシュ・ホリンの魔法の洞穴 / 色白のベー・フマ / モンガーンの狂乱 』2020/12/29
Miho
10
なかでもフィン伝説の「ケーシュ・ホリンの魔法の洞穴」がすきです。フィンは英雄ですが、完全無欠の高潔な人物ではないのですよね。にくめないところがあります。不思議なことに目がなく、型破りなことをしてしまう。魔法の洞穴にいる妖精王の娘たちの口ひげが気になって仕方ありません。連れのゴルがやめとけというのに、好奇心をとめられず近寄ってしまう。案の定、妖精の娘にとらわれます。異界や現世のなかでもとびきりおそろしい妖精の娘にですよ。そして、恐ろしい娘たちの描写が凄まじいです。毒の効いた表現、たまらなく惹かれます。2020/12/18
なな
8
神話はまわりくどい。 何度も眠くなって、あんまり覚えていないけど、妖精も人も、思いのままに話し、行動して正直とも言える。熱しやすく、冷めやすく、美しい容姿の者にはすぐに愛のうたをうたうのだから、あんまり信用できない。マク・アン・ダーウが恐れ知らずで何だか変なキャラだった。 2025/03/12