出版社内容情報
黙示録的な雰囲気の漂うサンフランシスコを舞台に、不安と妄想に引き裂かれる自我の怪物――。1952年、弱冠25歳の「純文学作家」ディックが書いた幻の傑作処女長篇。山形浩生氏激賞!
内容説明
アカ狩りがはびこりレイシズムとセクシズムの壮絶な暴力が横行する街。核戦争の恐怖に覆われた末世澆季、ハルマゲドンを預言する黒人カルト教祖の荘重な声が響き渡る…異常なまでの外見偏重とその裏返しの内面の歪み、肥大化した自我のケダモノと化した青年の破滅と現実への帰還を描く「カフカ的パルプ・フィクション」。ディック二十五歳の処女作。あまりの過激さゆえ長く筐底深く沈めることを余儀なくされ、死後四半世紀を経てようやく日の目をみた問題作。待望の日本語版。
著者等紹介
ディック,フィリップ・K.[ディック,フィリップK.] [Dick,Philip K.]
作家。1928年12月16日米国シカゴ生まれ、幼時にサンフランシスコへ移った。カリフォルニア大学バークレー校を中退後、レコードショップの店員のかたわら創作活動を始め、最初に短編が売れたのは1951年(雑誌掲載は1953年)。1963年『高い城の男』(ハヤカワ文庫SF)でヒューゴー賞を受賞し、人気SF作家となる。1982年3月2日に急逝
阿部重夫[アベシゲオ]
総合誌『FACTA』発行人兼編集主幹。1948年東京生まれ。東京大学文学部社会学科卒業。日本経済新聞社で社会部、整理部、金融部、証券部記者、論説委員兼編集委員、欧州総局ロンドン駐在編集委員などを経て、日本新聞協会賞を二度受賞。退社後にケンブリッジ大学客員研究員。月刊誌『選択』編集長を務めた後、2005年11月にファクタ出版を設立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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