内容説明
池波正太郎の酒と食の道楽は、小学校時代にまでさかのぼる。本書はその道楽作法を、まず師のエッセイに学びとり、つぎに包丁さばきを盗み(矢吹申彦画伯が再現)、さらにその江戸・東京の味を自ら相伴しようという、まことに天晴れな虎の巻。酒家の手なぐさみに四季折々の味が愉しめ、即席食通、にわか料理自慢になれる、本邦初の酒食料理帖。
目次
1章 春のそうざい(白魚の椀盛り(夕・酒肴)
蛤の湯豆腐(夕・酒肴) ほか)
2章 夏のそうざい(初鰹二種―鰹の刺身・生鰹節の甘酢和え(夕・酒肴)
焼太打ち冷やむぎ(夜食) ほか)
3章 秋のそうざい(秋鯖のレモン〆(酒肴)
豚肉のうどんすき(夕) ほか)
4章 冬のそうざい(浅蜊と白菜の小鍋だて(夕・酒肴)
鮪のヅケ焼き(朝・夜食) ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nagatori(ちゅり)。
19
ハムをあぶったり、じゃがいもを揚げたり。そんなの普段の私もやっている事なのに、池波さんの手にかかると何故にこうも「うまいことおびただしく」なっちゃうのか。料理の手順を追っていく全ての言葉が愛おしく、そしてふっくらとおいしそう。2015/04/10
いちろく
18
池波正太郎さんの料理エッセイ。ただし、ご本人が料理をされているわけではない。湯豆腐にライスカレー、ポテトフライ、どんどん焼き等、予想外に庶民的な料理の数々に驚きつつも、お酒のあてになる料理中心なのが、納得の内容。2015/05/01
え
14
まことにうまい。うまいこと、おびただしい。…といいながら水炊きを食す。池波正太郎「先生」と言うときは、呑む、割く、喰うことの先達としての「先生」だ…という矢吹申彦さんの味わいあるイラスト・レシピが楽しい。2014/04/24
あねさ~act3 今年1年間は積読本を無くす努力をしたいなぁ。←多分無理🤣
12
特に凝った材料などなくとも、美味しいものは何処にでもある🎵 食べたい料理がいっぱい❤️ 「上海バンスキング」…………池波先生はそう言う評価なのね…………😅2023/03/12
уцмiкο
10
松茸のフライって、贅沢…。池波氏は子供の頃からグルメだったのね。イラストも可愛らしい。飯テロな本です。2019/11/20
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