感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
荒野の狼
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ゴーヴィンダとはヒンズーの神クリシュナのことなので、ギータ・ゴーヴィンダとはクリシュナの歌。詳細な注がつきますので、クリシュナ伝説を知らない人でも内容の理解ができるとともに、学術的にも信頼のおける全訳。ラダーとの恋愛は、後になって神と信者の間の最高の形として、神学的解釈が加えられ、芝居やテレビなどで描かれる が、この本はラダーが描かれたものとしては原典。ただ後の解釈でみられる、ラダーのクリシュナに対する純粋で崇高な愛や、クリシュナの何者でも占有できない絶対神としての性格などの深みはこの作品ではみられない。2011/01/24