内容説明
司馬遷は宮刑の恥辱に堪えて『史記』を書いた。なかでも「列伝」は歴史のなかの個人に焦点を当てて、それまでになかった人間観・世界観を描きだす。忠臣ばかりではない、盗賊もいれば刺客もでてくる。本巻は呂不韋列伝第二十五から李将軍列伝第四十九まで、予譲、荊軻、李斯、淮陰侯、季布、魏其、韓長孺など、歴史のなかで様々な働きをした多彩な人物が登場。
目次
呂不韋列伝 第二十五
刺客列伝 第二十六
李斯列伝 第二十七
蒙恬列伝 第二十八
張耳・陳余列伝 第二十九
魏豹・彭越列伝 第三十
點布列伝 第三十一
淮陰侯列伝 第三十二
韓信・蘆綰列伝 第三十三〔ほか〕
著者等紹介
司馬遷[シバセン]
前145?‐前86?中国の歴史家。幼い頃から古典と儒学を学ぶ。20歳の頃に揚子江流域の旅行をし、各地で史跡調査と伝承採集を行う。前108年、父の後を継いで太史令になり、『史記』執筆を開始。前98年、匈奴の捕虜となった李稜を弁護したため、武帝の怒りにふれ、宮刑にされる
野口定男[ノグチサダオ]
1917年、神奈川県横須賀市生まれ。東京大学文学部卒業。中国哲学専攻。79年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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