内容説明
イデオロギーはユートピアである―社会的・政治的動物である人間の理想的共同体への希求。その抑圧され無意識化されたありようをロマンス・十九世紀リアリズム文学の再解釈と歴史化をとおして浮上させ、西欧社会の政治と歴史、そしてナショナリズムと文化問題に切り込むマルクス主義批評の最良の成果。
目次
第1章 解釈について―社会的象徴行為としての文学
第2章 魔術的物語―ジャンル批評の弁証法的効用について
第3章 リアリズムと欲望―バルザックと主体の問題
第4章 真正の“ルサンチマン”―ジョージ・ギッシングの『実験』小説におけるジャンルの不連続性とイデオロギー素
第5章 ロマンスと物象化―ジョゼフ・コンラッドにおけるプロット構成とイデオロギー的閉止=完結性
結語 ユートピアとイデオロギーの弁証法
著者等紹介
ジェイムソン,フレドリック[ジェイムソン,フレドリック][Jameson,Fredric]
1934年アメリカ合衆国生まれ。イェール、フランスのエクス、ドイツのミュンヘン、ベルリンの各大学で学び、イェール大学でPh.D.(フランス文学)取得。ハーヴァード、イェール、カリフォルニア(サン・ディエゴ校、サンタ・クルーズ校)の各大学で教えたのち、現在、デューク大学教授(比較文学・ロマンス語研究)
大橋洋一[オオハシヨウイチ]
1953年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科教授
木村茂雄[キムラシゲオ]
1955年生まれ。大阪大学大学院言語文化研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ponkts
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7ember
s_mirai