平凡社ライブラリー<br> 山名の不思議―私の日本山名探検

平凡社ライブラリー
山名の不思議―私の日本山名探検

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  • サイズ A6判/ページ数 278p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784582764758
  • NDC分類 291.034
  • Cコード C0339

内容説明

そもそも山には名前はなかった。山に名前がついたのは人間の都合である。あるとき、誰かが「フジサン」とか呼びかけたのだ。では、なぜ「フジサン」だったのか。著者は、答えを求めて東アジアを歩き回る。町から里、そして人間臭い山々へ。やがて見えてくる山と人の文化や歴史。

目次

「やま」の文化、「サン」の文化
早池峰山と吾妻山
野口五郎岳と黒部五郎岳
一卵性双生児の谷川岳と丹沢山
権現山は課長代理
大菩薩峠の下半身と上半身
剣が立山か、立山が剣か
白山はハクサンではなかった
穂高岳と海の民・安曇族
ゴトビキ岩、「枕詞」の秘密〔ほか〕

著者等紹介

谷有二[タニユウジ]
1939年、愛媛県生まれ。登山文化史研究家。産業考古学会、タタラ研究会、日本山書の会などに所属。金属伝承の解明や、東アジア的にみた山岳名称考、日朝登山文化史、幕末文化史などをテーマに、特異な文化論を展開している
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

清水

1
山の話を他の人としていると混乱する。私の知っている山名と、この人の言っている山名はどうやら違う。でも同じ名前...。 そこから偶然この本に出会った。音に漢字を当てた、音も朝鮮半島・チベット・アイヌと色々な由来が。万葉集が有力資料の扱いをされてるのも新鮮。途中、こじつけ都市伝説並みに感じる部分も無くはなかったが、金属・鉱物と山の関係など興味深いことがたくさん書いていた。2022/10/15

soto

1
名前・言葉から受けるイメージを豊かにしたくて読んでみた。期待通り、かなり奥深い山名の世界。もともとは音があることが多いようだが、音が徐々に変化したり、漢字が当てられたり、神話や仏教などがからんできたり、家屋など身近なものの名前が山の名前にもなったり、などなど、名前の背後にある、人々が抱いてきたイメージの広がりが楽しかった。2010/11/25

yamakujira

0
山名に隠された背景を、著者の豊富な知識を駆使して探る。どうでもいいことにこだわるおもしろさがあるな。 (★★★☆☆)

seek

0
山の名前はかなり古い。朝鮮に由来するものも多く、日本との深い関わりを感じた。2010/02/10

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