出版社内容情報
「蝮の子らよ地獄に落ちよ」と呪ったマタイ伝を貫く復讐の思想とは何か? キリストの山上の説教を中心に現代人の救いの道を求める。
内容説明
「蝮の子らよ、地獄に落ちよ」。ユダヤ教をそう呪った原始キリスト教のマタイ伝を貫く。“復讐の思想”とは何か。キリスト最初の山上の説教の五つの柱を中心に、現代人の救いの道を求める。
目次
心の貧しい人びと
悲しむ人びと
混乱と無秩序の世界
人間の欲望について
暴力と憎しみの連鎖
権力と偽善が生む闇
祈りの力
人間の限界
十二人の使徒の選任
異邦人の道とは何か
お金や物の放棄
剣に頼らない神の国
種蒔く人のたとえ話
差別・選別の拒否
天国でいちばん偉い者
人間の絶対的尊厳
七の七十倍赦しなさい
愛を冷やさずに
著者等紹介
森一弘[モリカズヒロ]
1938年、横浜に生まれる。カトリック校栄光学園を経て、1960年、上智大学文学部哲学科を卒業。高校3年のときに受洗する。59年、男子カルメル修道会に入会。62年、横浜から航路でローマ・カルメル会国際神学院に留学。67年、ローマでカトリック司祭となる。68年同学院修了。帰国後は、司祭として活動。85年、司教に叙階。2000年まで東京教区補佐司教を務める。その間、カトリック中央協議会事務局長を兼務。現在、財団法人・真生会館(学習センター、学生センター、聖書センター)の理事長として、講演活動、執筆活動、黙想指導等にたずさわる。カトリック教会のスポークスマンとして、マスコミへの発信も行なう。2000年秋、カトリック教会とプロテスタント諸教派・諸教団協力のもとに、東京オペラシティを会場として催された「東京大聖書展」の総責任者として活躍する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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