内容説明
ヒマラヤの雄大な風景の中に咲く高山植物の写真集。ナンガパルバットからブータン、チベットに至る１０年間の密着取材の中から１０３種１０６点を精選。
目次
タデ科
ナデシコ科
キンポウゲ科
ケシ科
ベンケイソウ科
アブラナ科
ユキノシタ科
バラ科
マメ科
フウロソウ科
ジンチョウゲ科
セリ科
ツツジ科〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
305
足掛け10年にわたる取材。踏破はヒマラヤ山塊のほぼ全域に及ぶ。撮影した高山植物は108種。いずれも極めて貴重な記録である。最高所は5250m。エヴェレストBCの高さである。酸素濃度は地表の約半分。危険な崖にもよじ登っている。おそらく、それぞれの花の開花期はごく短期間だろう。撮影者の様々な苦労がしのばれる。お蔭で私たちは居ながらにしてヒマラヤの花々を愛でることができるのだが。お花畑の大群落は、まことに壮観。また岩の間にひっそりと咲く花も愛おしくなる可憐な魅力に溢れている。2023/04/05
びわこっこ
34
仙台の泉ヶ岳で仕事をしていたときに、山頂近くで咲いていた「シラネアオイ」を見て、どうしてこんな岩場にキレイな青い花が咲くのだろうと思いました。それを読友さんのこの本のレビューを読んで思い出し、図書館で借りてきて読んでみました。ヒマラヤの高地に短い夏がくると、花が一斉に咲き、生命の伊吹で満ち溢れる！☆ 表紙の青いケシの花「メコノブシス・ポルドゥラ」は、別名「ブルー・ポピー」と呼ばれ、人々に愛されている。花びらの色が見える仕組みを調べたことがある。含まれている成分（アントシアニン）が光を吸収して、反射する。2023/04/08
fragro
2
標高数千メートルにかような花が生きちゅー、と感動めいた感慨に耽ったり。そんな場所までプロ向け機材を運び上げる情熱は何処から、そして何処へ。此処ではない何処かへ。貴重な写真達。何はともあれ、ご紹介頂いた読書家さんに心から感謝を。2023/05/04
