内容説明
奔放なる想像力のはばたくままに、自然の深奥に匿された秘密を〈解き明かした〉古代中世の科学理論。それは自然と物質を対象として謳いあげた詩であり、そこには冷徹な現代科学が忘れ去った自然への情愛がみちあふれていた。
目次
科学以前の地球像(金属や鉱石はどうしてできたか;泉や川の水はどこからくるのか;山はどうしてできたか;地震はなぜおこるか)
物はなぜ見えるのか―古代中世の視覚論争
古代中世のキーワード(「自然は真空を嫌う」;「現象を救う」)
衛星か、突起か、斑紋か、雲か―土星の環をめぐる論争