内容説明
アドルフ・ヒトラーにまつわる伝説はさまざまあり、ヒトラーの伝記も数多く書かれているが、それらのほとんどが、ヒトラーを“悪魔”としてみている。しかし、ヒトラーはほんとうに悪魔の化身だったのか?―実際は悪魔の“顔”を被せることによって、ヒトラーひとりにすべての責任を帰しているのではないか?…本書は、世界を震えあがらせた対ポーランド戦に始まるヒトラーの戦争について詳細に調べあげ、多くの新史料を発見し、これまでの史料に新しい解釈をくわえて、ナゾ多い“20世紀最大の怪物”の実像に迫るノンフィクション意欲作。
目次
第1部 ヒトラーの戦争始まる(“白”号作戦;前奏曲;出来事;戦闘準備;「彼らもやっつけねばならぬ」;オードブル)
第2部 “解放戦争”(西部戦線の大将軍;大いなる決定;ジレンマ;モロトフ;“バルバロッサ”指令;ヨーロッパはかたずをのむがよい;扉のむこうは;若い勝利;ヘスとボルマン)