内容説明
ニホンザルの研究から出発した日本のサル学は、やがてチンパンジーやゴリラへもその対象を広げ、霊長類学へと発展をとげた。次々と蓄積されていく驚くべき事実の山から、霊長類の社会を維持し進化させた基本的原理を大担に推論する。
目次
第1章 霊長類の社会から人間の社会へ
第2章 霊長類の近親交配回避機構
第3章 霊長類の社会構造
第4章 霊長類の社会構造と個体群のエイジング
第5章 社会構造をつくる行動
第6章 家族起原論の行方
第7章 霊長類社会における共存のための不平等原則と平等原則
第8章 霊長類社会構造の進化