出版社内容情報
教科書には収まりきらない出来事の中にこそ、人々によって生きられた「歴史」がある
内容説明
日韓・日朝関係、沖縄、引揚者、外国人労働者、原発―。日本が抱える社会問題の根底には何があるのか。“国民の歴史”を問い直す!未来に問題を先送りしないために、今、歴史の過ちを精緻に読み解く。
目次
第1部 なぜ、今、戦後史を再考するのか(戦後史再考;“国民の歴史”の越え方)
第2部 戦後がたちあがっていくなかで(引揚者たちのわりきれない歴史―植民地主義の複雑さに向きあう;「占領」とは何か;占領と民主主義―民主主義の矛盾と「私論」の可能性;戦後文学の「夜の声」―朝鮮戦争と戦後日本の誕生;“戦後”のアンビバレンス―五五年体制と日本国憲法の問題)
第3部 せめぎあう/ゆらぐ戦後(ベトナム戦争体験とは何であったか―「対岸の火事」から見える日本;映画『家族』から見た高度経済成長;一九七二年、沖縄返還―終わらなかった「戦後」)
第4部 戦後の「終わり」を生きる(日立就職差別闘争後の歩み;「煩悶」の日本語教育―戦後台湾における日本語教育を視座として;原発体制と多文化共生について;戦後史の外縁―誰が次の時代をつくるのか)
著者等紹介
西川長夫[ニシカワナガオ]
1934年、朝鮮・平安北道江界郡生まれ。立命館大学名誉教授。専門は比較文化論、フランス研究。2013年死去
大野光明[オオノミツアキ]
1979年、千葉県生まれ。大阪大学グローバルコラボレーションセンター特任助教。専門は歴史社会学、社会運動論
番匠健一[バンショウケンイチ]
1981年、大阪府生まれ。立命館大学大学院先端総合学術研究科一貫制博士課程。専門は社会思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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