近代日本と小笠原諸島―移動民の島々と帝国

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  • サイズ A5判/ページ数 533p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784582428025
  • NDC分類 213.6
  • Cコード C3021

出版社内容情報

★第7回日本社会学会奨励賞受賞

内容説明

世界各地から船乗りたちがやってきた、移動民の島々、小笠原諸島。日本帝国に帰化させられた移動民は、近代をどのように生き抜いたのか。史資料の博捜と丹念なフィールドワークに基づいた貴重な実証研究。

目次

はじめに―移動民の島々から
第1章 移動民の占領経験―「カナカ系の人、ケテさん」のライフヒストリーから
第2章 移動民の島々と帝国―本書の理論的視座
第3章 移動民の島々の生成と発展―小笠原諸島をめぐる実践・法・暴力(一八二六‐一八六〇年代)
第4章 水兵たちと島人たち、あるいは法と暴力の系譜学―沖縄島におけるペリー艦隊の衝撃を焦点に(一八五三‐一八五四)
第5章 移動民と文明国のはざまから―ジョン万次郎と船乗りの島々(一八四一‐一八六四)
第6章 海賊から帝国へ―占領への道程(一八六九‐一八八六)
第7章 主権的な法と越境する生―「帰化人」をめぐる自律的な交通(一八七七‐一九二〇年代)
第8章 自由の帝国の臨界―小笠原諸島と「南洋」の系譜学(一八五三‐一九一〇)
第9章 生き延びるためのたたかい―「帰化人」をめぐる動員とテロル(一八七七‐一九四五)
第10章 終わらない占領経験―小笠原諸島の〈戦後〉をめぐって(一九四五‐)
おわりに―擬似大陸意識を超えて

著者等紹介

石原俊[イシハラシュン]
1974年、京都市生まれ。京都大学大学院文学研究科(社会学専修)博士後期課程単位取得退学。京都大学博士(文学)。日本学術振興会特別研究員などを経て、現在、千葉大学大学院人文社会科学研究科教員。専門は、地域社会学・歴史社会学・法社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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