陰謀と幻想の大アジア

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  • サイズ B6判/ページ数 299p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784582427141
  • NDC分類 210.6
  • Cコード C0022

内容説明

日本近代史の「満州国」から「大東亜共栄圏」にいたる10のセオリーを、陰謀史観として読み直す。

目次

プロローグ 歴史的想像力としての陰謀
第1章 満州国
第2章 ウラル・アルタイ民族
第3章 日本人・日本語の起源
第4章 騎馬民族説
第5章 大アジア主義
第6章 ユダヤと反ユダヤ
第7章 回教コネクション
第8章 モンゴル
第9章 シルクロード
第10章 大東亜共栄圏

著者等紹介

海野弘[ウンノヒロシ]
1939年、東京生まれ。早稲田大学文学部卒業。出版社勤務を経て、現在、美術・映画・音楽・都市論・華道・小説など幅広い分野で執筆活動に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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かんやん

11
陰謀というか、日本人及び日本語の様々な起源説(騎馬民族、ユダヤ同祖、ウラル・アルタイル語族)や大アジア主義、大東亜共栄圏といったイデオロギーの基盤を読み解く。満州へのユダヤ資本導入計画(フグ計画)や戦前・戦中の亡命イスラム教徒の活動などは面白い。しかし、興味の赴くままに文献を漁り、その紹介・感想を述べているだけに終わっているので散漫な印象。お薦めはできません。世の中色んな人がいるなあ、と。陰謀のエントロピーも増大し続けるのだが、権力に不都合なものは根こそぎにされるということか。2017/03/20

ゆまち

2
ツラニズム、ウラル・アルタイ語族、日本人・日本語の起源、ユダヤ問題、騎馬民族説、大アジア主義、回教コネクション、モンゴル、満州国、シルクロード、大東亜共栄圏に関する陰謀論が網羅されているので、第一次大戦後から大東亜戦争にかけての日本史を一通り調べたのに、具体的に何がどういうことだったのか今ひとつ腑に落ちないという方にオススメ。いわゆる東京裁判史観や教科書的記述だけでは零れ落ちてしまう要素が、この時期にはあまりにも多すぎるのです。そこを概観して補間するのにちょうどいいかと。2011/01/07

yooou

2
☆☆☆☆★日本史の背後に横たわる大陰謀論。八咫鏡にヘブライ語の記述がと云う話しにはたまげました。2009/10/21

TheWho

1
様々な日本人の起源説に隠された陰謀が、戦前の政府や軍部にあり、それを詳細に論ずる一冊。網羅する諸説が膨大で、言語学から古代史に至り、通説の日猶同祖論、騎馬民族説、ウラル・アルタイ語族論から竹内文書等伝説・偽書とも言われる諸説を絡めての壮大な陰謀説は、面白く拝読出来た。多少荒唐無稽な点も感じられたが、著書の詳細で真摯な論述は興味深く、また戦後の古代史観にも影響を与えているとの行には、共感させられた。戦前の日本の国策を洗脳とも言える単純な戦後史観で片付けるのは無く、改めて考えるにはお勧めの一冊です。2013/09/09

euthanasia

1
竹内文書と日ユ同祖論は繋がっていたのね。騎馬民族説や日ユ同祖論は国際主義などではなく反転されたナショナリズムであるという指摘にも溜飲が下がった。2010/12/18

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