内容説明
たまたま1000匹をこす大量のカイコを飼うことになった筆者。その毎日は、おどろきと事件と発見の連続で、休みなしに…。ほんとうはイモムシが苦手なのに、だんだんかわいく思えてきて、カイコの先祖やクワの木にまで興味を持つ。実験やなぞ解きにも挑戦する。カイコは、自分たちの生活を見せることで、何を伝えたかったのか。楽しく読んで考えて、カイコがわかる観察ノンフィクション。読めばきっと、カイコが飼いたくなる?小学中級から。
目次
イモムシなんて大きらい!
冬空に旅立つ
もじゃもじゃ、うじゃうじゃ
いねむりカイコの見る夢は
お世話にやれやれ
ご先祖さま登場
おしとやかと、わんぱくぼうず
カイコのごちそう
まぶし、まぶし、まぶし
さまようカイコ
親のすがた子知らず
あわてんぼうのたんじょう日
災難続きの二代目
カイコが伝えたかったこと
著者等紹介
谷本雄治[タニモトユウジ]
作家・プチ生物研究家。名古屋市で生まれ育ち。身近な生きものの観察・飼育をもとにした作品が多い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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サト
2
予期せず孵化したカイコを試行錯誤しながら育てます。 繭から糸を取るところまで文章メイン+写真つきで見せてくれます。 こうするべき、という決められた流れに沿うのではなく、野生みも感じられる手探りな飼育に興味をそそられました。 興味深かったのは「眠」という脱皮前に天を仰いで固まること、「微粒子病」という感染症にかかってしまうこと、「回転まぶし」というカイコの生態を上手に活かした先人の知恵があること。 カイコに不快感を覚えないような写真や表現で読みやすいのですが、同じイラストが使い回されてるのは残念でした2025/02/22