出版社内容情報
銀器は使ってこそ、その魅力が実感できるもの。ティースプーン、ジャムスプーンなど身近な銀器を中心に美しい銀器の数々をご紹介。歴史的背景、ロンドンのマーケット、買い方、選び方などもあわせて。
はじめに
ティーンスプーン
テーブルスプーン
ベイトマン・ファミリー
キャディスプーン
ティーキャディ
ティーポット
アフタヌーンティー
砂糖の銀器
ジャムを楽しむ
バターの銀器
果物皿
フルーツスプーン
白蝶貝の美しさ
銀盆
ワインの銀器
楽しい小物いろいろ
アーツ&クラフツ
英国銀器とアール・ヌーボー
英国のアール・デコ銀器
ようこそ、アンティークシルバーの世界へ
銀の国、イギリス
ロココ銀器の秘密
アーツ&クラフツ
ジャポニズムと銀器
銀器、その本質とは
ホールマーク制度
ホールマークの読み方
買い方と選び方
ロンドンのマーケット探訪
銀器の手入れ
ボンド・ストリート
ヨーク
グラスゴー
エディンバラ
参考文献
内容説明
本書は骨董銀器の名品解説目録でもなければ、鑑定マニュアルでもありません。どうすれば古い銀器に出会い、人間を知り、未知の歴史に旅することができるのか。その遊び方のヒントを探る本です。あなたに好奇心と想像力があれば、果てしもなく大きな世界が広がっていきます。
目次
ティースプーン
テーブルスプーン
ベイトマン・ファミリー
キャディスプーン
ティーキャディ
ティーポット
アフタヌーンティー
砂糖の銀器
ジャムを楽しむ
バターの銀器〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Mayu
7
すごく面白かったです。紹介されている銀器が美しい物ばかりであることはもちろん、著者の解説が素晴らしい。工芸品がたどった歴史を社会的背景と照らし合わせてわかりやすく説明され、アールヌーボーや、バウハウスデザインなど、これまで興味を持って来た潮流?がどういう経緯で生まれたか、納得でき、銀器だけでなく、骨董全般とどう付き合ったらよいか、非常に有益な指針を得られたと感じました。リバティ社がジャポニズムを牽引していたとは知りませんでした。また、チャールズ皇太子の著作で紹介されていた、グラスゴー美術学校図書館2016/12/15
シージャ
2
著者と著者のお母様のアンティークショップに数十年前訪れたことがあるが素敵なコレクションを大切に集められていた。まさにその銀器への愛情が感じられる丁寧な内容の本。豊富で美しい写真と共に銀器の歴史と職人のたどった運命、それがデザインに及ぼした理由など分かりやすい。お母様の著書たちも愛読しています。
るるぴん
2
銀器の歴史、流行の変遷がエピソードと共に紹介されており、大変興味深い内容。長らく、青山で純銀器専門の骨董屋を営んでいらしたからこその考察だと思う。銀器の扱い方、買い方の指南も的確。テーブルコーディネーは勿論、幅広い知識、体験に裏付けられた本だと感じる。美しい銀器の写真を見ているだけで、心癒される。銀器を買う際に大変参考になった。、繰り返し読みたくなりそうだが、現在は絶版されているようで残念。2016/08/11