内容説明
本書では、「家族と子どもの生活」「家庭における育児の方法」「子どものしつけと教育」「子どもの医療と療育」を取り上げ、子育てにまつわるさまざまな問題が、古代~現代にかけて、時代とともにどのように変遷してきたのか、またそれを推進してきたのはいったいどのような要因であったのかを探究していきます。そのことは、これからの子育てと子育て支援の在り方を考える上で、とても重要な意味を持っているのです。私たちは、過去から何を学ぶのでしょうか。
目次
第1章 家族と子どもの生活(家族の誕生;家族の変遷 ほか)
第2章 家庭における育児の方法(生育儀礼の意味していること;育児書の誕生とその役割 ほか)
第3章 子どものしつけと教育(家庭でのしつけと教育;胎教の始まりとその内容の変遷 ほか)
第4章 子どもの医療と療育(子捨て・子殺しの始まり;出産をめぐる苦難の変遷と産科の誕生 ほか)
著者等紹介
柴崎正行[シバザキマサユキ]
群馬県北軽井沢生まれ。東京教育大学教育学部特殊教育学科卒業。筑波大学大学院博士課程中退。筑波大学技官、淑徳大学講師、文部省初等中等教育局幼稚園課教科調査官、東京家政大学家政学部児童学科教授を経て、大妻女子大学家政学部児童学科教授。学生時代より育児相談や障害児保育に関心を抱き、その臨床的研究をきっかけとして、統合保育の実践研究やその歴史的成立過程についても研究してきた。最近では、子育てや保育における環境・関係的要因や、育児不安を生み出している歴史・社会的要因についても研究を進めている
安斉智子[アンザイトモコ]
東京都北区生まれ。東京家政大学家政学部児童学科卒業後、東京家政大学大学院修士課程、博士課程へ進学。博士課程を満期退学後、東京家政大学家政学部児童学科助手として勤務。その後、大学時代から抱いていた夢を果たし、幼稚園教諭として彰栄幼稚園に勤務。現在は、彰栄保育福祉専門学校にて保育者養成に携わっている
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